2025年08月14日
コンテンツ番号19237
今年も合川の夏がやってきた
(2025年8月14日)
第53回合川まと火と第44回合川ふるさとまつり(合川まと火・合川ふるさとまつり実行委員会)が8月14日(木曜日)に合川橋付近と健康広場で行われ、多くの市民や帰省客などがふるさとの夏の夜を楽しみました。
「まと火」は奈良時代から行われていたとの記録もあり、灯明は煩悩の闇を照らす仏の知恵にたとえられ、仏前に灯すことで香をたいたり花を献じたりすることや、功徳のある懺悔、滅罪となるものとされています。
この合川地区では、古くから下小阿仁地域を中心に、春彼岸の中日の伝統行事として墓地に明かりを灯し、また、山の尾根や沢づたい、川原にたいまつを灯して先祖の霊を我が家に迎えてもてなし、その供養ととともに豊年満作と家内安全を祈ってきたものといわれています。以降、この「まと火」はさらに継承発展され、人々がふるさとに帰省するお盆の14日夜に阿仁川堤防に明かりを灯して、先祖の供養と郷土愛を育む伝統行事として行われています。「まと火」に使用するダンポは合川地区内の世帯で作られ、地元の合川小学校児童・合川中学校生徒が参加し、堤防に約600メートルに渡り設置、点火されます。
この日のイベントでは「歌うま選手権(カラオケ大会)」、「ビートファイターAce(ヒーローショー)」、「呼太鼓」、地域の女性たちが輪になって踊る「通り踊り」で開幕となりました。通り踊りは、36年前から途絶えていた「合川音頭」が地域住民によってこの度再現され、復活を果たしました。
開会セレモニーでは、金森勝三実行委員長が「このように多くの皆さんにお出でいただき、楽しんでいただけることに誠に感謝申し上げる。これから、まと火やいろいろなイベントを実施しますので、ぜひとも最後までごゆっくりとご歓談ください」などとあいさつ。
次に、来賓を代表して津谷市長が「ふるさとに帰省された方々、そして、地元の方々などが集まり交流する貴重な機会であり、地元の小中学生も協力して行われ、合川のこのお祭りはやはりすごいものだなと感じております。毎回参加させていただいておりますが、今日も参加されている方々がうれしそうな顔をして参加してくださっております。歴史といろいろな意味でストーリーのあるお祭りだと思っています。金森実行委員長さん、金田まと火保存会会長さんはじめ、関係者の方々のご労苦に心から感謝申し上げます。どうかこの北国の短い夏ですが、楽しく思い出に残る一晩にしていただきたいと思います」などとあいさつを述べました。
この後、メイン会場の健康広場では、歌うま選手権(カラオケ大会)の表彰式や、合川太鼓保存会による郷土芸能合川太鼓が披露されたほか、まと火点火式が行われ、堤防が会場となる合川まと火では、約600メートルにわたり火が灯され幻想的な世界が広がりました。
また、合川・森吉地区の小学生で結成されたDanceClub HELLO、合川太鼓、ラップグループ「O.J.S」「B.W.H」およびよさこいチーム鳳翔華などによるショーも行われ、お盆の合川地区の夜を大いに盛り上げました。
-
あいさつする金森実行委員長 -
あいさつする津谷市長 -
メイン会場の様子 -
37年ぶりに復活した合川音頭 -
竹あかり会場の様子 -
合川太鼓保存会の皆さん -
先祖供養する来賓の皆さん -
点火式の様子