2025年08月08日
コンテンツ番号19232
2か月遅れで開催、太平湖を間近に感じる自然体験
(2025年8月8日)
土砂崩れの影響により開催延期となっていた、奥森吉・太平湖の湖水開きが、8月8日(金曜日)に行われ、今年から太平湖と秘境小又峡とを結ぶ遊覧船に替わり、シャトルタクシー船の運航が始まりました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖です。湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、観光客や釣リ人でにぎわいます。また、小又峡は、森吉山東麓のノロ川原生林を源として大小10余りの瀑布、 おう穴、深渕(しんえん)からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されており、小又峡桟橋から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と個性あふれる滝や、遊歩道の終点に現れる高さ20メートルの三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日は、シャトルタクシー船の安全運行と奥森吉小又峡来訪者の安全祈願式の神事が執り行われ、シャトルタクシー船運航事業者のぶなの郷あきた株式会社(間杉政明代表取締役社長)の社員や来賓、観光客、関係者などが参加し、今シーズンの無事故と安全を祈願して玉串を奉てんしました。
来賓あいさつで河田副市長が「皆さまご存知のとおり、本年5月に小又峡遊歩道の土砂崩れの影響により立ち入りを禁止となった。この間、市としても、秋田県の名勝天然記念物に指定されている『小又峡』へ登山客をご案内できないことを、大変心苦しく感じていた。何とか一日でも早く復旧を果たし、皆さまに歩いていただけるよう、ぶなの郷あきた株式会社様、NPO法人森吉山様をはじめ、奥森吉観光に関わる方々と連携し、復旧作業に全力で取り組んできた。作業計画について当初は、今年中の復旧は難しいのではないかという懸念もあったが、関係者の皆様のご尽力により、本日こうして無事に太平湖湖水開きを迎えることができましたことを、大変うれしく思う。本日の湖水開きを皮切りに、いよいよ森吉山の観光シーズンが本格的にはじまる。特に今年は、これまでの遊覧船方式から小型船による『シャトルタクシー船方式』に変更となることで、山歩きが好きな方々の注目がますます高まることを期待している。併せて、本日お集りの森吉山に関わる皆さまにも、これまでにも増して、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げる。本年も、ここ太平湖および小又峡において、大きな事故がなく、多くの皆様にこの森吉山の素晴らしさを感じていただけますことを心からご祈念申し上げる」などとお祝いの言葉を述べました。また、主催者である間杉代表取締役社長、大山泰北秋田地域振興局長がそれぞれ祝辞を述べ、ようやく開催できたことに喜びをあらわにしていました。
このあと、湖水開きを記念してクラッカーや乾杯で祝い、その後太平湖に移動した参加者は、シャトルタクシー船に乗り込み、湖を間近に感じながら周遊を楽しみました。
シャトルタクシー船は、今回の湖水開きから10月の紅葉シーズンまで運航され、皆さんを四季彩豊かな太平湖と秘境小又峡へと案内します。周囲はカエデやナラ、トチの木などで覆われ、夏の新緑、秋の紅葉シーズンには、シャトル船からの眺めと小又峡の散策を目当てに多くの観光客が訪れます。
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あいさつをする間杉代表取締役社長 -
お祝いの言葉を述べる河田副市長 -
祝辞を述べる大山北秋田地域振興局長 -
神事の様子 -
クラッカーで湖水開きをお祝い -
太平湖湖周遊の様子