2025年05月01日
コンテンツ番号18703
10頭の牛が駆け回る
(2025年5月1日)
市営「鷹巣牧場」(平成3年開設)の安全祈願祭と入牧式が5月1日(木曜日)に行われ、北秋田市放牧場利用組合(九島敏昭組合長、13組合員)の組合員や関係者が出席し、放牧場の安全と入牧牛の成長を祈願しました。
この放牧は、毎年この時期に行われており、夏期は緩やかな傾斜の山地に放たれて牧草をはみ、冬期は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式を行うことで、ストレスのない牛の健康と肉質の向上、畜産農家の省力化に適した繁殖経営方式とされています。
この日は、1組合員が飼育する黒毛和種の雌10頭が入牧し、今後の順調な繁殖や成長が期待されています。(県から借用している種雄牛「糸花国(いとはなくに)」は、まもなく入牧予定)
関係者による安全祈願祭を終えたあとの入牧式では、津谷市長が「畜産業を取り巻く環境は、飼料価格の高止まり、資材費の高騰、さらには子牛価格の低迷など、依然として厳しい状況が続いている。北秋田市では、今年3月に飼料費の一部を補助する新たな支援事業を創設し、畜産農家の経営継続を後押しする取組を開始した。今後も県や農業協同組合の皆さまと連携を図りながら、持続可能な肉用牛の生産体制の確立に向け、引き続き取り組んでいく。約6ケ月にわたる放牧で、牛たちが健康に育ち、事故や病気もなく、無事に退牧の日を迎えられることを心より願っている」などとあいさつを述べました。
続いて、九島敏昭放牧場利用組合長があいさつを述べ、来賓を代表し小笠原隆志秋田たかのす農業協同組合代表理事組合長が祝辞を述べました。
入牧式後は、衛生検査を終えて待機していた牛たちが、放牧の開始とともに元気よく飛び出し、牧場内を活き活きと駆け回りました。
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入牧式の様子 -
あいさつする津谷市長 -
九島敏昭 放牧場利用組合長 -
放牧を待つ牛たち