2025年04月19日
コンテンツ番号18660
県外からの観光客も
(2025年4月19日)
ユネスコ世界文化遺産登録「北海道・北東北縄文遺跡群」の構成資産17か所の一つとなる北秋田市の国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」の令和7年度の一般公開が、4月19日(土曜日)から始まりました。
公開当日、県外から観光客も訪れており「縄文文化が好きで、旅行の途中で立ち寄ってみた。この高台に4つも遺跡があるのは珍しいと思う。かつては住居もすぐ近くにあったというので、大変感慨深かった。この後縄文館のほうにも行くので、どんな風に当時の方たちが生活していたのか、他の縄文遺跡と比較しながら楽しみたい」などと見学の感想を述べました。
この「伊勢堂岱遺跡」は、北秋田市脇神字伊勢堂岱に位置する縄文時代後期前葉(約4,000年前)の環状列石を主体とする遺跡で、4つの環状列石をはじめ、配石遺構、堀立柱建物跡、土坑墓、柱穴、溝状遺構などが検出されています。中でも、環状列石は祭祀の場として祖先崇拝や神聖な儀式などが行われていたとされる場所で、この遺跡群特有なものとなっています。しかも、4つの環状列石がある場所はこの「伊勢堂岱遺跡」のほかに例がなく、縄文人の世界観を知るうえでも大変貴重なものとされています。
令和5年度からガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」では、XRを活用した「新しい文化体験」として、遺跡や出土品のデジタル化を行い、通年でも館内のタッチパネルモニターから手に取るような感覚で閲覧できるほか、オンラインでも利用できるようになっています。
また、同遺跡の魅力ある特徴の一つでもある小学生から高校生までのジュニアボランティアガイドは、5月3日(土曜日)から6日(火曜日)までの4日間行います。午前の部は10時から12時、午後の部は13時から15時までとなっています。
同遺跡の一般公開の期間は10月31日までとしていて、ガイダンス施設の「伊勢堂岱縄文館」とともに入場無料となります。
※「伊勢堂岱縄文館」は通年開館(月曜日は休館)で、公開時間は、伊勢堂岱縄文館が9時から17時まで、遺跡が9時から16時30分までとなります。
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ガイドの様子 -
遺跡解説の様子① -
遺跡解説の様子② -
ガイドを行う中嶋館長 -
環状列石 -
伊勢堂岱遺跡縄文館 館内 -
伊勢堂岱遺跡縄文館 館内 -
出土した様々な土偶