2024年12月01日
コンテンツ番号18128
結成10周年、これまでの歩みを振り返り遺跡の未来を考える
(2024年12月1日)
今年度で結成10周年を迎える伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイドの「伊勢堂岱遺跡ジュニアシンポジウム」が12月1日(日曜日)に市民ふれあいプラザで開催され、ジュニアボランンティアガイドなどがこれまでの歩みを振り返りながら今後のガイドにつなげるための活動報告や意見発表を行いました。
伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイドは、ふるさとが誇る「伊勢堂岱遺跡」への興味と関心を高め、体験的実践などを通して遺跡への愛着心を醸成するとともに、世界遺産登録推進の一助となることなどを目的に平成27年に鷹巣地方史研究会と市教育委員会の共催で設立。例年、市内外の小学4年生から高校3年生まで40人から50人が登録し、4、5月の大型連休期間中や8月の夏休み期間の10日ほど、「伊勢堂岱遺跡」の現地ガイドをはじめ、ガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」での案内を行っています。
この日のシンポジウムは、企画と運営をジュニアボランティアガイドの子どもたちが主体となって行っていて、今年度の活動報告や意見発表、同ガイドのOBやOGが世界文化遺産登録となるまでの思い出や同遺跡の未来について語り合う機会となりました。
シンポジウムでは、はじめにジュニアボランティアガイドを代表して、田村緋咲さん(大館国際情報学院高3年)が「新型コロナウイルス感染症の影響により、令和元年以来、5年ぶりの開催となった。また、ジュニアボランティアガイドが発足してから10年目の節目の年となる。今年度、私たちは小学5年生から高校3年生までの44人で活動してきた。今日は、その成果をお届けできればと思い、最後まで温かく見守っていただけたら幸いです」などとあいさつしました。
続いて、来賓の津谷市長が「本日は、シンポジウムにお招きいただき厚くお礼を申し上げる。また、今年度でジュニアボランティアガイドが結成10周年を迎えられたことに、心からお祝いとお喜びを申し上げる。このように、ジュニアボランティアガイドの皆さんが企画・運営をし、5年ぶりに開催できたことを嬉しく思い、楽しみに出席させていただいた。皆さんは、思うような活動ができない時期もあったと思うが、伊勢堂岱遺跡の魅力を世界中に発信してくれた。令和3年の世界文化遺産登録には、皆さんの地道な活動が大きな原動力となったと考えている。私も、この伊勢堂岱遺跡を北秋田市の大きな宝として、これからもしっかりと保全をし、地域の元気を創り出すために活かしてまいりたい」などとお祝いの言葉を述べました。
シンポジウム第1部の「本年度の活動報告」では、田村緋咲さんが今年度の活動経過を報告し、菊地咲貴子さん(鷹巣中3年)がアンケートの集約結果の説明と報告をしました。
また、意見発表では、髙鳥木音里さん(阿仁学園6年)が「たくさんの人を感動させる伊勢堂岱遺跡」、坂本真穂さん(城西小6年)が「伊勢堂岱遺跡を未来へ」、藤本尚さん(鷹巣中1年)が「私たちに求められること」、小笠原百花さん(秋田北鷹高2年)が「ガイド活動から学んだこと」、嵯峨遙椛さん(大館国際情報学院高3年)が「ガイド活動8年間の歩み」と題して、5人がそれぞれ意見を発表しました。
第2部の「これまでの活動を振り返る」では、伊勢堂岱縄文館の中嶋俊彦館長がコーディネーターを務め、シンポジストとして九嶋莉那さん(国際教養大3年)、井上樹紀(秋田大2年)、田村緋咲さんの3人が、それぞれジュニアボランティアガイド活動での体験談や、世界文化遺産登録となった伊勢堂岱遺跡の今後について思うことなどを述べました。
最後には、佐藤教育長がシンポジウムの感想と総括コメントを述べて閉会となりました。
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ジュニアを代表してあいさつする田村さん -
お祝いの言葉を述べる来賓の津谷市長 -
今年度の活動報告を映像で紹介 -
第1部「本年度の活動報告」(意見発表) -
意見発表する髙鳥さん -
意見発表する小笠原さん
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第2部「これまでの活動を振り返る」 -
コーディネーターを務める中嶋館長 -
活動を振り返る九嶋さん -
活動を振り返る井上さん -
活動を振り返る田村さん -
総括コメントを述べる佐藤教育長