2024年10月29日
コンテンツ番号17980
郷土の偉大な作曲家を偲ぶ
(2024年10月29日)
北秋田市(旧森吉町米内沢)出身の作曲家・成田為三先生の命日にあたる10月29日(火曜日)に、米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われました。
この墓前演奏は、成田為三先生を偲び、後世に作品を歌い継いでいくことを目的に開催されていて、合唱団体など関係者が参加して墓前で代表曲を捧げました。
成田為三先生は、明治26(1893)年12月15日に米内沢で生まれ、20歳まで小学校の教員として秋田で生活。その後上京し、東京音楽学校(現在の東京藝術大学)に入学し、童謡「赤とんぼ」などで知られる作曲家・山田耕筰先生の教えを受け、在学中に代表作となる「浜辺の歌」を作曲しました。ほかにも、「かなりや」や「秋田県民歌」など、今もなお愛される作品を数多く残されています。昭和20(1945)年10月29日に脳溢血のため52歳の若さで急逝し、遺骨は米内沢の龍淵寺に埋葬されました。
この日の墓前演奏では、はじめに遺影が飾られた龍淵寺の墓前で奥山亮修住職が読経し、参列した各団体の皆さんが焼香を行いました。
このあと、浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が「雨」(大正8年)、「かなりや」(大正8年)、コール・もりよしの皆さんが「うらうらと」(昭和18年)の合唱を披露し、最後に全員で「浜辺の歌」(大正7年)を合唱し、成田為三先生を偲びながらその功績を称えました。