2024年09月14日
コンテンツ番号17826
縄文文化に学び未来に継承する
(2024年9月14日)
第22回となる北秋田市「縄文まつり」(北秋田市縄文まつり実行委員会)が9月14日(土曜日)に伊勢堂岱縄文館を会場に開催されました。
この「縄文まつり」は、伊勢堂岱遺跡が国の指定史跡に指定されたことを契機に、縄文文化に関心をもってもらうとともに、子どもたちなどにも体験学習の場を提供しようと開催されてきています。
この日は、遺跡ガイドのほか、縄文人の生活を体験できる「縄文体験青空教室」が開かれ、土器土偶づくりや勾玉づくり、カラムシ織り体験、縄文スタンプ、縄文絵手紙展示会などのほか、青森南高校の学習発表、地元の清鷹小学校や地域おこし協力隊のブースなども設けられました。
開会セレモニーでは、総合司会となるフリーアナウンサー相場詩織さんの進行により、はじめに伊勢堂岱遺跡イメージソング「心からなる友だちよ」を会場全員で斉唱したあと、佐藤要実行委員長が「この会場にお越しいただいた皆さまに心より感謝とお礼を申し上げる。この縄文の地で縄文人が大事にしていた山々に見守られ、『縄文まつり』を開催できることは大きな意義がある。その意義は、現代の私たちが縄文文化に学ぶこと。私たちのルーツや自然との関わり方、さらにはコミュニティーのあり方など深く理解するうえで、縄文文化に学ぶことの意義が大きい。現代の私たちが忘れがちな人と人とのつながりや協力の重要性を考えるうえで、持続的な社会を目指す私たちの大きなヒントになるではないか。縄文人がつないでくれた命を、今度は私たちが未来につないでいかなければならないと考える。人と人とが支え合い、助け合っていくことの縄文人の思いを、皆さんとともに考え伝えていけたらと思う」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「22回目を迎える『縄文まつり』に参加いただきましたことに感謝を申し上げる。この伊勢堂岱遺跡は世界文化遺産となったが、ただ保存していくだけではなくて、活用して、観光の方にも目を向けて、これからしっかりと遺跡を守りながら大切にしていきたい。皆さんと一緒に、楽しい『縄文まつり』にしましょう」などとあいさつしました。
また、来賓では、市議会議長代理の中嶋洋子副議長が「本市の宝である伊勢堂岱遺跡は、子どもたちをはじめとして、市民に遺跡の価値を伝えるために開催されてきた『縄文まつり』も22回となり、『カムバック縄文サーモン』とともに大きなイベントとして定着している。また、昨年からデジタル化となり、さらに魅力が増している。今後は、この遺産をしっかりと守り将来に伝えていく一方で、伊勢堂岱遺跡の価値や魅力を多くの人に伝え、地域の活性化に結びつけていく取り組みも重要となってくる。そのような意味でも、この『縄文まつり』で地域が大いに盛り上がり、情報を発信できることは大きな意義がある。本日は、イベントなど思い切り楽しみながら、縄文ロマンに思いを馳せてほしい。この伊勢堂岱遺跡を世界の宝として未来に継承し、この地域がますます活性化され発展するよう祈念する」などと祝辞を述べました。
次に、秋田県議会から佐藤光子議員が「この『縄文まつり』を支えてくださるすべての皆さまに感謝を申し上げる。伊勢堂岱遺跡を訪れるたびに、ユーモアあふれる土偶などを見て縄文ロマンを感じている。まだここに訪れたことのない人に対しても、ここにいる皆さんが宣伝マンとなって伊勢堂岱遺跡をPRしていただきたい。この遺跡の大きな魅力でもあるジュニアボランティアガイドの活動する姿は、多くの皆さんに響いていて、たくさんの評価を得ていることに誇らしく感じている。そして、関係する皆さんの支えによって、伊勢堂岱遺跡の歴史も守られている。皆さんの活動を応援し、遺跡の保護であったり活用、そして多くの人々に訪れてもらえるようともに取り組みたい。皆さんが充実した思い出深い1日となるよう祈念する」などと祝辞を述べました。
伊勢堂岱縄文館前のステージでは、レクダンスサークル、浜辺の歌音楽館少年少女合唱団の皆さんのコンサートも行われ、演奏などで会場を盛り上げました。
さらに今回は、環状列石特別体験抽選会で当選した限定3グループの特別体験として、普段は入ることができない環状列石(ストーンサークル)の中に入れる企画も行われ、当選した皆さんは環状列石の中で記念撮影するなどしていました。
また、会場では、縄文時代に貴重な食糧源だったともされる縄文料理「クマ鍋(限定100食)」が振る舞われるなど、子どもから大人まで普段体験できない盛りだくさんの企画や体験で楽しく賑わっていました。
-
あいさつする佐藤実行委員長 -
あいさつする津谷市長 -
祝辞を述べる中嶋副議長 -
祝辞を述べる佐藤県議会議員 -
清鷹小学校のブース -
手作り縄文土器・土偶の展示会 -
勾玉づくりに参加した皆さん -
縄文土器づくりに挑戦