2024年05月01日
コンテンツ番号17287
放牧の春、28頭の牛が駆け回る
(2024年5月1日)
市営「鷹巣放牧場」(平成3年開設)の安全祈願祭と入牧式が5月1日(水曜日)に行われ、同放牧場利用組合(九島敏昭組合長、15組合員)の組合員や関係者が出席し、放牧場の安全と入牧牛の成長を祈願しました。
組合員による放牧は、毎年この時期に行われており、夏期は緩やかな傾斜の山地に放たれて牧草をはみ、冬期は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式を行うことで、ストレスのない牛の健康と肉質の向上、畜産農家の省力化に適した繁殖経営方式とされています。
この日は、9組合員が飼育する黒毛和種の雌(子牛含む)27頭と、雄1頭の計28頭が入牧し、今後の順調な繁殖や成長が期待されています。
関係者による安全祈願祭を終えたあとの入牧式では、河田副市長が「私たちも感じているように、今日の畜産業界は大変厳しい状況に置かれている。しかし、今年は昨年よりも入牧頭数が増加し、明るいきざしが見られている。消費者の皆さまにおいしい和牛を提供していただくことで、消費者はじめ生産者の方も笑顔になってほしい。約半年にわたる放牧で事故のないことを心より願っている」などとあいさつを述べました。
続いて、九島敏昭放牧場利用組合長が「不安定な世界情勢や物価高により、牛の小売価格は打撃を受けている。対策を講じてなんとかやっているくらい畜産業界は苦しい立場にある。しかし、今回の放牧で元気に走り回る牛たちの様子を見て自然と笑顔になり、この先なんとかなるんじゃないかと前向きな気持ちになれた。関係者の皆さまと協力して、今年も事故なく頑張っていきたい」などとあいさつを述べました。
また、来賓を代表して、小笠原隆志秋田たかのす農業協同組合代表理事組合長が祝辞を述べました。
入牧式後は、衛生検査を終えて待機していた牛たちが、放牧の開始とともに元気よく飛び出し、牧場内を活き活きと駆け回りました。
-
入牧式の様子 -
雌牛「よしやす」の子ども -
種牛となる雄牛 -
勢いよく駆け出していく牛たち