2024年04月13日
コンテンツ番号17180
縄文世界の体験が始まる
(2024年4月13日)
ユネスコ世界文化遺産登録「北海道・北東北縄文遺跡群」の構成資産17か所の一つとなる北秋田市の国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」の令和6年度の一般公開が、4月13日(土曜日)から始まりました。
この「伊勢堂岱遺跡」は、北秋田市脇神字伊勢堂岱に位置する縄文時代後期前葉(約4,000年前)の環状列石を主体とする遺跡で、4つの環状列石をはじめ、配石遺構、堀立柱建物跡、土坑墓、柱穴、溝状遺構などが検出されています。中でも、環状列石は祭祀の場として祖先崇拝や神聖な儀式などが行われていたとされる場所で、この遺跡群特有なものとなっています。しかも、4つの環状列石がある場所はこの「伊勢堂岱遺跡」のほかに例がなく、縄文人の世界観を知るうえでも大変貴重なものとされています。
令和5年度からガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」では、XRを活用した「新しい文化体験」として、遺跡や出土品のデジタル化を行い、通年でも館内のタッチパネルモニターから手に取るような感覚で閲覧できるほか、オンラインでも利用できるようになっています。
また、同遺跡の魅力ある特徴の一つでもある小学生から高校生までのジュニアボランティアガイドは、4月27日(土曜日)から29日(月曜日)、5月3日(金曜日)から6日(月曜日)までの7日間行います。午前の部は10時から12時、午後の部は13時から15時までとなっています。多くの皆さまのご来場をお待ちしています。
同遺跡の一般公開の期間は10月31日までとしていて、ガイダンス施設の「伊勢堂岱縄文館」とともに入場無料となります。
※「伊勢堂岱縄文館」は通年開館(月曜日は休館)で、公開時間は、伊勢堂岱縄文館が9時から17時まで、遺跡が9時から16時30分までとなります。
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史跡「伊勢堂岱遺跡」(入口) -
ガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」 -
環状列石D(直径約36メートル) -
環状列石A(直径約32メートル) -
環状列石Aから奥は同C(直径約45メートル) -
環状列石(ストーンサークル)
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伊勢堂岱縄文館では「板状土偶」がお出迎え -
遺跡の出土品などの展示 -
3D鑑賞システム「みどころビューア®」 -
360°VR鑑賞システム「バーチャル散策」 -
「板状土偶」などの出土品 -
ミュージアムショップではオリジナルグッズなど