2024年04月08日
コンテンツ番号17171
新校舎で完全なる「阿仁学園」がスタート
(2024年4月8日)
令和5年4月に、旧阿仁合小学校、旧大阿仁小学校、旧阿仁中学校の3校が統合して誕生した義務教育学校「阿仁学園」(小林陽介校長)の入学式が4月8日(月曜日)に同校体育館で行われ、前期課程(小学1~6年生)と後期課程(中学7~9年生)の児童生徒が見守る中、新1年生児童3人はそれぞれ希望を胸に入学式に臨みました。
開校となった令和5年度は、旧阿仁合小学校の統合校舎の改修の関係から、前期課程は旧大阿仁小学校、後期課程は旧阿仁中学校の校舎を使用していましたが、このたび統合校舎の改修が竣工し、令和6年度から前期課程・後期課程の児童生徒ともに同じ校舎の使用となります。
完成した新校舎は、秋田杉などの県産木材をふんだんに活用し、木のぬくもりが感じられる学習空間となっていて、複式学級に対応するための移動式間仕切りを設置。さらには、これまでの校舎の造りを活かした多目的スペースを設けるなど、児童生徒が快適にのびのびと過ごし成長できる環境が整えられています。
また、同学園は、「みとせの学び」を目指していて、「みとせ」とは、「み」自ら学ぶ子、「と」共に高め合う子、「せ」精一杯やり抜く子、としたテーマを基本とし、統合前の3校の良さを大切に、9学年の縦のつながりを活かしながら特色ある教育活動を展開するとしています。
令和6年度の市内小中学校の最後となる同学園の入学式では、はじめに、会場全員による国歌斉唱のあと新入生点呼が行われ、担任の先生から名前が呼ばれると大きな声で元気に返事をしていました。
続いて、小林校長が「皆さんは今日から1年生。この学校は、先生も地域の方も温かくてとてもよい学校です。ここにいる全員が皆さんを楽しみに待っていました。そして、みんなが君たちの応援団。阿仁学園で楽しく過ごす3つの言葉を紹介します。1つ目は『おはよう』。眠いときでも疲れたときでも心が明るくなります。2つ目は『ありがとう』。親切にしてくれた人も嬉しくなって、みんなが笑顔になります。3つ目は『ごめんなさい』。誰でも失敗や間違いがあります。素直に伝えることで、相手の気持ちも柔らかくなって一緒に頑張ろうとして力を貸してくれます。これが『あったか言葉』といいます。これを大事にして、みんなで温かい学校をつくっていきたいと思います」などとステージから降りて新入生3人のそばで声をかけるなどしながら「私は、教育は自転車のように思う。自信がついたらその手を少し緩め、さらに自信がついたらその手を離す。だけど目は離さない。そしていつかは、自分の手で自分の進みたい道にペダルをこいで進んでいく。そしていつまでも応援する。この学校は、それを9年間かけて行う。各学年なりに、学年や発達の段階を踏まえて支えていく。安心して学校に来ていただきたい」などと式辞を述べました。
次に、佐藤 健PTA副会長が「新入生の皆さんは、不安な気持ちもあると思うが、学校生活に慣れてくるうちに楽しさや満足感に変わってくるはず。困ったり悩んだりしたときは、遠慮なく先生方に話しをしてみてください。先生たちは、阿仁の子どもたちを愛していて、親身になって解決策を示してくれます」などとお祝いと励ましの言葉を述べたほか、児童生徒を代表して、9年生の荒川遥茉(はるま)さんと6年生の佐藤正泰(まさやす)さんの2人が「皆さんが入学することを心待ちにしていた。私たちは、親しみやすいあいさつと、友達への思いやりを大事にしている。また、夢や目標もって生活すること。皆さんも心がけて生活しましょう」「阿仁学園には楽しい行事がたくさんある。わからないことや困ったことがあったら何でも聞いてほしい。これから阿仁学園を盛り上げましょう」「自ら行動し、共に高めあい、精一杯頑張ることを、阿仁学園では『みとせの学び』としている。これから協力し合い、みんなで阿仁学園を創り上げていきましょう」などと歓迎の言葉を述べました。
最後に、会場全員で校歌を合唱して閉式となりました。