2024年01月04日
コンテンツ番号16762
力強く未来に続く次の世代にしっかりと引き継いでいく
(2024年1月4日)
北秋田市役所では、令和6年の仕事始めとなる1月4日(木曜日)に、津谷市長が職員に年頭の訓示を行いました。
津谷市長は課長級以上の幹部職員ら約40人に対し、初めに「令和6年の新しい年を、皆さんとともに迎えることができることを心から喜び合いたい。皆さんは、新たな気持ち、新たな決意で新年を迎えられたことと思うが、私もまた、新たな抱負と期待を胸に身の引き締まる思いでここに立たせていただいている。元日の能登半島地震、翌2日の羽田空港での事故と、新年早々の重大な災禍に言葉を失った。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、地震被災地の1日も早い復旧をお祈りする。さて、昨年は新型コロナウイルス感染症の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に移行した。人の流れがコロナ禍前に戻りつつあり、社会そして経済活動が大きく動いていると言われているが、長引くウクライナ情勢にパレスチナ情勢などが加わり、国際的な社会不安とともに足下では物価高騰が続き、市民生活だけではなく、市の産業、中小零細企業への影響は今も続いている現状となっている。また、7月の豪雨災害、8月の記録的猛暑、そして秋には、相次ぐ熊の出没による人身被害が過去最多となるなど、異常ともいえる1年、あるいは歴史的な1年であったと思う。しかしながら、本市出身の中嶋聡監督率いるオリックス・バッファローズのパ・リーグ3連覇をはじめ、将棋の藤井聡太さんの八冠達成やアメリカ大リーグでの大谷翔平選手の活躍などは、市民そして日本国民にも大きな感動と希望を与えてくれた。こうした中で、市民のため、市の発展のために、懸命に業務に取り組んでくれた皆さんに改めて感謝申し上げる」などと新年早々の出来事や昨年の振り返りを述べました。
続いて、新年にあたり「令和6年という年は、世界に目を向けると台湾総統選挙に始まり、ロシア大統領そしてアメリカ大統領選挙があり、国内においては解散総選挙、あるいは何らかの政局の変化があるともいわれている。地政学リスクの顕在化とともに、日本、そして本市を取り巻く状況がこれまでの常識を越えて、大きく変わる1年になるかもしれない。皆さんにお願いしたいのは、常に社会情勢の変化を意識して、状況を把握・分析し、今やるべきことは何なのか、地域が必要としていることは何かを見つけ、さらには解決のプロセスを自らが理解し、職員同士で話し合い、情報を共有して問題の解決に向かって取り組むことであり、そのことを日々意識して臨んでほしいと願っている。昨年は、職員による公金の不正な取り扱い、不適切な情報収集および事務処理が発生した。市役所の信頼を揺るがすものであり、本事案を市役所全体の教訓として再発防止に努めなければならない。4月からは、機構改革の実施により新たな組織体制となります。コンプライアンスの徹底はもとより、多様化する市民ニーズや新たな行政課題を解決するために、これまでの常識や慣習にとらわれることなく、事務事業の思い切った見直しも意識しながら、新しいものを作り上げる組織づくりを目指してほしい。そのためには、まず、ここに並ぶ管理職の皆さんには、ぜひ率先して、庁内の連携、調整を常に心がけ、部局内あるいは部局を超えたヨコのつながりとコミュニケーションを確立し、個々の職員が抱える課題や悩みを共有して、1人では解決できない大きな課題でも、チームで乗り越える組織力で風通しのよい職場づくりを推進してほしい。5年先、10年先の北秋田市を見据え、一人ひとりが研鑽を怠ることなく、職員一丸となって全力で、市民に信頼され、頼りにされる市役所づくりを目指しましょう。今年1年、皆さんご自身はもちろんのこと、ご家族の健康にも留意され、安心して仕事に打ち込んでいただくことを期待する」などと新年の抱負などを述べました。
結びに、「最後に、今年の干支は『甲辰(きのえ・たつ)』です。甲は『生命や物事の始まり』を意味し、辰は『草木が成長し、形が整い、活気にあふれる様子を表す』と言われている。また、辰(龍)は十二支の中で唯一の空想上の生き物で、『正義』や『権力・隆盛』の象徴として親しまれている。これまでの努力が実を結び、これからの成長をさらに形づくっていくことができるよう、そして、この北秋田市を龍のように力強く未来に続く次の世代にしっかりと引き継いでいけるようともに頑張りましょう」などと訓示を述べました。
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年頭の訓示をする津谷市長 -
津谷市長の訓示を受ける幹部職員たち