2023年12月27日
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津谷市長が今年1年を振り返る
(2023年12月27日)
令和5年12月の津谷市長の記者会見が、12月27日(水曜日)に市役所本庁舎で行われました。
津谷市長の会見概要は次のとおりです。
1.今年1年を振り返って
2.「食べ盛り! 子育て世帯生活応援事業」の実施
3.「学生生活支援事業」
4.「学生服等のリユース無料譲渡会」の開催
5.「森吉山周遊乗合タクシー樹氷コースICT化実証事業」の実施
1.今年1年を振り返って
令和5年を振り返ると、3年以上におよんだ新型コロナの感染法上の位置付けが5月8日から「5類」に移行し、市内各種団体の活動やイベントが再開されるなど、社会が本格的なアフターコロナへと突入した1年であったと思います。
地域経済は、コロナ禍からの脱却により徐々に回復傾向にあるものの、混沌とした国際情勢の下で物価高騰が依然として続いており、我々の日常生活や事業者の経済活動に大きな影響をおよぼしています。
市では、物価高騰対策として「市民応援チケット事業」などの切れ目のない支援策を実施してきましたが、今後も市内の経済動向を見ながら柔軟に対応していく必要があると考えています。
7月には、昨年8月に続き、またしても記録的な大雨に見舞われました。
近年は、気候変動の影響からこのような大雨が全国的に頻発化、激甚化しており、自主防災組織の育成・強化による地域防災力の向上など、災害に強いまちづくりが急務と感じているところです。
今年の夏は、暑さも記録的でありました。農業においては、この猛暑や大雨の影響により、一等米比率は過去2番目の低さ、作況指数はやや不良とされており、市では、営農継続に向けた独自の補助事業を継続し、農家の皆さんが安心して米生産に取り組めるよう支援したいと考えています。
また、このたびの「コメ新市場開拓等促進事業」に係る本市職員の不適正な事務処理によって農業者および市民の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。
今後は、組織的な確認体制の徹底を図り、適正な事務処理の遂行に万全を期し、再発防止と市政の信頼回復に努めてまいります。
秋には、熊の出没が全国的に相次ぎ、本市においても、農作物被害をはじめ人身被害が15人と過去にない異常事態となりました。
新年度に向けては、市民の安全安心な暮らしを守るため、熊を人里に近づけさせない対策や檻の増設など、専門家の意見を参考にしながら新たな対策も検討しているところです。
大館能代空港の利用者および搭乗率は、前年度を大きく上回り、国内旅行需要がコロナ禍前に戻ってきています。
お陰さまをもちまして、羽田線3往復運航は令和7年3月までの継続が決定しており、今後も北東北の空の玄関口として、観光や産業振興の追い風になるものと期待をしているところです。
国立・国定公園化への期待が膨らむ森吉山については、環境省などへの要望活動を通じ、国との緊密な関係を構築することができたほか、キックオフシンポジウムを開催し、市民の機運醸成も図ってまいりました。
今後は、国や県、関係市町村との連携を今まで以上に強化し、将来の昇格を見据えて観光地としてのブランド力向上を図ってまいりたいと考えています。
ふるさと納税については、令和4年度の寄附額が 14億3,337万524円(昨年度比 242万1,524円増)と過去最高となったほか、令和5年度は、これをさらに上回る約15億円に迫るペースとなっています。
今後も、地域の魅力や市の取組等を積極的にPRしてさらなる増収を図り、子育て・教育分野や産業振興など様々な事業の財源として活用させていただきたいと考えています。
11月には、昨年より建設を進めていました消防署「西統合分署」が開署しました。火災や救急はもとより、近年、頻発化、激甚化する自然災害に対しても即応できる体制を整え、新たな地域防災拠点として機能してまいります。
さらに、来年度には阿仁分署の建設工事を予定しており、令和7年度中の運用開始を目指してまいります。
来年4月には、8月から工事を進めています「北秋田市障がい児・者 地域生活支援拠点施設」が開所します。新たな施設の建設により、障がいをお持ちの方々やそのご家族が、住み慣れた身近な地域で安心して生活できるサービスが提供されることに大きな期待を寄せていますし、今後、地域の拠点施設として中心的な役割を担っていただくことを心から願っています。
新たに迎えます令和6年の干支は「辰」であります。
4月からは、行政課題への対応力強化や、より効率的で機能的な業務体制を構築するため、行政組織の機構改革を予定しています。
新年は、本市の将来都市像であります「住民が主役の“もり”のまち」の実現に向かって、辰のごとく、力強く上昇できるようまい進してまいりますので、市民の皆さまには、なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2.「食べ盛り! 子育て世帯生活応援事業」の実施
市では、食材料価格等の高騰の影響を受けている子育て世帯に対し、子どもの成長に必要な食事等の確保と保護者等の負担軽減を図るため、「食べ盛り! 子育て世帯生活応援事業」を実施します。
本事業の対象者については、令和5年12月1日を基準日として、本市の住民基本台帳に登録されている保護者の方で、平成17年4月2日生まれから令和5年12月1日生まれまでの子ども1人につき、高校年代5万円、小・中学年代3万円、就学前年代に2万円を給付します。
申請手続きについては、1月中旬に対象世帯へ申請書を送付しますので、3月15日(金曜日)までに市こども課またはお近くの総合窓口センターおよび出張所へ、忘れずに申請いただきますようお願いします。
詳細は、こども課こども応援係(℡:62-6638)までお気軽にお問い合わせください。
3.「学生生活支援事業」
市では、物価高騰により日常生活や帰省等に影響を受けている大学生等の安定した修学と、大学生等を養育する保護者の負担軽減を図ることを目的として、本年8月より大学生等1人につき5万円を給付する「学生生活支援事業」を実施しています。
本事業への申請については、1月31日(水曜日)までを期限としていますので、忘れずに申請いただきますようお願いします。
なお、ご不明な点等は、こども課こども応援係(℡:62-6638)までお気軽にお問い合わせください。
4.「学生服等のリユース無料譲渡会」の開催
1月21日(日曜日)から市役所合川庁舎にて「学生服等のリユース無料譲渡会」を開催します。
この譲渡会は、子育て世帯の経済的負担の軽減と資源を有効活用することを目的に、ご家庭で不要となった中学校、高校等の制服や学用品等を無料で引き取り、希望者に無料で譲渡するものです。
今年度は、1月21日(日曜日)のほか、翌22日(月曜日)から3月29日(金曜日)までの平日もご利用いただくことができます。
来春、中学校、高校に入学される方や、成長してサイズアップされた方など、市民はもちろん、市外から秋田北鷹高校に通学する生徒さんにも広くご利用いただき、保護者の皆さまのご負担が少しでも軽減されれば幸いです。
なお、ご不明な点等は、こども課子育てあんしん係(℡:84-8778)までお気軽にお問い合わせください。
5.「森吉山周遊乗合タクシー樹氷コースICT化実証事業」の実施
1月6日(土曜日)から始まる樹氷観賞期間中に、主に海外のお客さまの阿仁スキー場へのアクセスをより円滑にするための実証事業を行います。
この実証事業は、観光庁による「訪日外国人旅行者の受入環境整備向上等に向けた観光現場におけるICTサービス等利活用促進事業」に採択され実施するもので、森吉山周遊乗合タクシーの阿仁合駅から阿仁スキー場までを結ぶコースに、独自のAIを活用したWEB予約システムを導入し、予約のしやすさが利用動向と樹氷の観光客数に与える影響を調査するものです。
本事業の実施により、オンライン上での事前予約や決済が可能となるほか、英語に対応することで、これまで海外のお客さまが自国の言語が通じない場所での予約に困難を感じていることや、タクシー事業者が乗車時の本人確認に苦労していることなどの課題解決が図られ、利便性の向上につながるものと考えています。
現在、1月中旬からの運用開始を目指して、本システムの開発者であります株式会社NearMe(ニアミー)様や秋田県誘客推進課と連携し準備を進めています。
報道機関の皆さま方には、1月上旬に改めてリリースさせていただきますが、詳細については商工観光課観光振興係(℡:62-5370)までお問い合わせください。