2023年11月17日
コンテンツ番号16587
本市からは3名が表彰される
(2023年11月17日)
令和5年度秋田県民俗芸能功労者表彰を本市からは森川和憲さん(74歳・阿仁前田獅子踊保存会)、松井常太郎さん(69歳・福田獅子舞保存会)、松橋盛七さん(享年86歳・比立内獅子踊保存会比靖会)の3人が受賞したことを受け、11月17日(金曜日)に森川さん、松井さんとその関係者らが市役所本庁舎を訪れ、津谷市長に受賞報告をしました。
秋田県民俗芸能功労者表彰とは、秋田県における民俗芸能活動において、特に顕著な功績をあげた人物を表彰するもので、今年度は県内で4名が受賞しています。
森川さんは、31歳から奴踊りの踊り手として活躍、45歳からは奴踊りの指導役として継承に尽力しました。59歳からは太鼓の奏者などを務め、太鼓の部の部長として後継者育成に取り組まれています。また、平成7年から地元の小中学校での指導・育成に関わり、学習発表会や総合的な学習の時間において積極的に活動し、民族芸能の振興に貢献しています。
松井さんは獅子内役、笛の奏者として活躍。昭和60年に途絶えていた笛をテープ音源から復活させ、現在の演舞の形を定着させました。47歳からは副会長として保存会を支え、48歳からは笛の師匠として奏者の育成に力を入れています。また、地元のあいかわ保育園に働きかけ、保育園児からの獅子舞への関わりを始め、保存会活動の継承の礎を築きました。
松橋さんは、昭和42年頃、保存会活動の一時休止の事態に陥った際、復活へと導いた中心人物です。17歳から棒使いとして活動に携わり、36歳からは笛の奏者として囃子方の中心となり、長きにわたって保存会の運営及び発展に尽力されました。また後継者育成にも熱心で、獅子踊全般の指導や阿仁地区の小中学校でのふるさと学習を行い、民族芸能の伝承に努められました。
報告を受け津谷市長は「伝統文化の継承や後継者育成に尽力されていることに厚く感謝申し上げる。皆さんの活動は、楽しみにしている人のため、そして少子高齢化の波を受ける本市にとって大きな活力となっている。この度は誠におめでとうございます」などと、お祝いの言葉を述べました。