2023年11月10日
コンテンツ番号16573
ともに生きる豊かな地域社会を目指して
(2023年11月10日)
第19回北秋田市社会福祉大会が11月10日(金曜日)に文化会館で開催され、各福祉活動功労者の表彰や映画上映などが行われました。
この社会福祉大会は、北秋田市社会福祉協議会(小笠原信会長)が主催して開催されているもので、今大会は「ともに生きる豊かな地域社会を目指して」をテーマに、本市の社会福祉の発展に功績のあった方々を表彰し、感謝の意を表するとともに、福祉活動のさらなる普及と豊かな地域社会を実現することを目的として開催されました。
大会の式典では、はじめに小笠原会長が「新型コロナウイルス感染症が5類に分類となり、ようやく社会経済活動が再開となったが、その間、社会的孤立や生活困窮などの課題がより浮き彫りとなった。また、少子高齢化や世帯構造の変化により、要介護者を支える老々介護やヤングケアラーなどの課題は、複雑化・複合化している。子どもをはじめとして、高齢者や障がい者、認知症の方が地域でその人らしく、安心して暮らしていくことができる地域共生社会を目指すべくは、私たち一人ひとりが当事者意識を持つことが何より大切である。複合化、多様化する地域住民の課題に対応していくためには、北秋田市や秋田県などの行政とさらなる連携を図るとともに、地域住民、民生委員児童委員、ボランティア、社会福祉法人、福祉施設、さらには福祉分野以外の幅広い関係者とともに目指すべき地域の姿を共有し、それぞれの特徴を活かしながら、地域福祉の推進が図られるよう連携・協働の中核を担ってまいりたい」などと主催者あいさつをしました。
続いて、北秋田市社会福祉協議会会長表彰が行われ、地域社会奉仕功労(団体)1団体、民生委員児童委員従事者功労1人、社会福祉施設従事者功労30人、社会福祉協議会従事者功労7人に、小笠原会長から感謝状や表彰状が贈られました。
また、秋田県共同募金会会長表彰では、奉仕功労1人となっています。
このあと、来賓を代表して市長代理の三沢聡健康福祉部長、秋田県議会の北林丈正議長、同じく佐藤光子議員の3人が来賓祝辞を述べ、このうち三沢健康福祉部長は「主催された社会福祉協議会ならびに、日頃より本市の福祉を支えてくださるお集まりの皆さまに厚くお礼を申し上げる。また、受賞された皆さまは、それぞれの立場から長年の地域貢献と社会福祉の向上にご尽力をいただいていることに感謝を申し上げる。今日の社会は、少子高齢化社会の到来や、核家族の進展、価値観の多様化などを背景に、地域や家族とのつながりに希薄化がみられることの一方で、福祉へのニーズは増加し、住み慣れた地域で安心して生活したいという要求の高まりも感じられる。そのためには、安心安全を支えるための環境整備や地域全体が互いを気遣い、支え合う仕組みが重要である。この大会を通じて、地域が抱える様々な問題や、それらに対する活動内容を共有し、住民にとって住みよい地域を形づくっていくためにも、市としてもしっかりと取り組んでまいりたい。この大会が、明るく健康的なまちづくりの新たな出発点となることを祈念する」などと祝辞を述べました。
式典最後の大会宣言では、北秋田市社会福祉協議会の小林節子副会長が「子どもから高齢者まで、市民一人ひとりが安心して笑顔で暮らすことのできる『豊かな地域社会』の実現に向けて、福祉を支える多くの関係者が広く連携・協働し、地域福祉のさらなる充実を目指していくことを、ここに宣言する」などと宣言し、満場一致の拍手で採択となりました。
式典終了後には、若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描かれた夫婦の希望と再生の物語の映画「オレンジ・ランプ」が上映されました。