2023年10月15日
コンテンツ番号16464
開業60周年を祝い記念イベントを開催
(2023年10月15日)
秋田内陸縦貫鉄道の前身となる国鉄・阿仁合線の全線開通と秋田内陸縦貫鉄道「比立内駅」では開業60周年を迎え、10月15日(日曜日)に開業60周年記念セレモニーと関連・PRイベント(秋田内陸縦貫鉄道株式会社主催)が行われました。
記念セレモニーに先立ち、オープニングとして比立内獅子踊保存会比靖会による「比立内獅子踊り」が披露され、会場は拍手喝采となりました。
記念セレモニーでは、はじめに主催者である秋田内陸縦貫鉄道株式会社の吉田裕幸代表取締役社長が「たくさんの皆さんがお越しいただいた中で、記念セレモニーが開催できることに嬉しく思う。平成から令和と時代が移った中で、60年前を振り返る機会になるが、昭和38年10月15日に旧阿仁合線が比立内駅まで延伸し、皆さんの夢と期待を乗せて比立内駅が開業した日となる。夢と希望の象徴としての旧阿仁合線(秋田内陸線)、ご尽力された先人、先輩たちのご労苦に敬意を表したい。秋田内陸縦貫鉄道は、平成元年4月1日に鷹巣から角館まで全線開業を成し遂げ、その後、幾多の困難を経ながら今に至り、このように大勢の方々に比立内駅にお越しいただいている。内陸線は地域を元気にするために走る鉄道。私は、この地域の維持発展、地方創生は内陸線とともにあると信じて疑わない。地域の皆さんは、内陸線をうまく使ってほしいと思う。来年は、鷹巣から角館までの全線開業から35周年の節目を迎える。この数字を伸ばして、次の世代にしっかりとバトンをつないでいくために努めてまいりたい」などとあいさつしました。
続いて、来賓を代表して河田浩文副市長が「阿仁合線(内陸線)はこの60年の間、皆さまの通勤・通学の足としてだけではなく、観光資源として市の発展に大きく貢献している。鉄道は人と物資を運ぶだけではなくて、文化も運んでくれるものだと思っている。比立内駅は、これから漬物の加工場としても新たな展開を迎えている。この大阿仁地域が元気になって、地域だけではなく、全世界の注目を集めて、多くの方々が内陸線を利用してくださることを願っている」などと祝辞を述べました。
このあと、大館市出身で音楽クリエーターの日景健貴さんのミニライブ、沿線名物「バター餅」の餅まき、地元住民の菊地博忠さんとソリッドカラーズの2組によるバンド演奏などが行われるなど、会場を盛り上げました。
また、関連・PRイベントでは、案内人のガイドを交えて比立内駅周辺の街歩きが行われ、参加者には記念品がプレゼントされたほか、同駅駐車場ではビアガーデンも開催されました。
その他、2021年1月に同駅内にコワーキングスペース・地域のコミュニティの場としてオープンした「阿仁比立内がっこステーション」では、11月に予定しているリニューアルオープンに先立ち、プレオープン内覧会が開催されたほか、物販ブースなどが駅前に集まる「駅市」も同時開催され、大阿仁地域は盛りだくさんのイベントなどで賑わいをみせていました。
なお、阿仁合駅の2階にある「北秋田森吉ウエルカムステーション」では、60年間の想いが込められた旧阿仁合線の「思い出の写真・メッセージ展」が12月31日まで開催されます。