2023年09月09日
コンテンツ番号16344
多彩なイベント体験で縄文文化を感じ未来に継承する
(2023年9月9日)
第21回北秋田市「縄文まつり」(北秋田市縄文まつり実行委員会)が9月9日(土曜日)に伊勢堂岱縄文館を会場に開催されました。
この「縄文まつり」は、伊勢堂岱遺跡が国の指定史跡に指定されたことを契機に、縄文文化に関心をもってもらうとともに、子どもたちなどにも体験学習の場を提供しようと開催されてきています。
この日の「縄文まつり」を前に、伊勢堂岱遺跡では「気球で楽しむ世界遺産」として気球搭乗体験イベント(世界遺産魅力発見イベント事務局)も同日開催され、事前に申し込まれた18組が上空から遺跡を眺めるなどして楽しんでいました。この気球搭乗体験イベントは、9月23日(土曜日)にも大湯環状列石(鹿角市)でも開催されます。
この日は、縄文人の生活を体験できる「縄文体験青空教室」が開かれ、土器土偶づくりや勾玉づくり、カラムシ織り体験、伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石の縄文写真の相互展示などのほか、地元の清鷹小学校のブースなども設けられました。
開会セレモニーでは、はじめに伊勢堂岱遺跡イメージソング「心からなる友だち」を会場全員で斉唱したあと、佐藤要実行委員長が「実行委員は縄文の心と形をテーマに、長年にわたり『縄文まつり』の開催に取り組んできた。この縄文まつりのキーワードは『つながり』であり、まさに人とのふれあいに尽きる。世界文化遺産となった遺跡の見学者も増えていく中で、多くの皆さまに遺跡の魅力を伝えていきたいと各団体の協力を得ながら準備に取り組んできた。各ブースでの体験により、より遺跡の理解を深めていただきたい。今日ご参加いただいた皆さまにとって、楽しい1日でありますように祈念する」などとあいさつ。
続いて、来賓として津谷市長が「21回目を迎える『縄文まつり』が盛大に開催されますことをお喜びとお祝いを申し上げる。この伊勢堂岱遺跡を私どもの宝物として、保存していくだけではなくて、多くの方々にご覧いただき、地域の活力を生むための活性化につなげていきたい。これから皆さまと力を合わせて広くPRし、保存と活用していくため、今後ともお力添えをお願いする。本日訪れている皆さまには、1日楽しんでほしい」などとあいさつしました。
また、市議会を代表して堀部壽議長が「このように、多くの皆さまのご参加のもとで開催されますことをお喜び申し上げる。コロナ禍前の活動に戻りつつあり、多くの方々が伊勢堂岱遺跡を訪れている。今年からデジタル化となり、さらに魅力が増している。今後は、この遺産をしっかりと守り、将来に伝えていく一方で、伊勢堂岱遺跡の価値や魅力を多くの人に伝えて、地域の活性化に結びつけていく取り組みも重要となってくる。そのような意味でも、この縄文まつりで地域が大いに盛り上がり、情報を発信できることは大きな意義がある。本日は、思い切り楽しみながら、縄文人の暮らしを感じてほしい。この伊勢堂岱遺跡を世界の宝として、未来に継承し、この地域がますます活性化され、そして楽しい1日となるよう祈念する」などと祝辞を述べたほか、北林丈正秋田県議会議長も祝辞を述べました。
伊勢堂岱縄文館前のステージでは、壺打楽器ウドゥ奏者の佐伯モリヤス、ウインズオカリナ、レクダンスサークル、浜辺の歌音楽館少年少女合唱団の皆さんのコンサートも行われ、演奏などで会場を盛り上げました。
また、会場では、縄文時代に貴重な食糧源だったとされる縄文料理「イノシシ鍋(限定100食)」が振る舞われるなど、子どもから大人までの大勢の来場者が普段体験できない盛りだくさんの企画や体験で楽しく賑わっていました。