2023年09月03日
コンテンツ番号16328
地域住民と防災関係機関が実践的な訓練を展開
(2023年9月3日)
令和5年度の秋田県消防協会大館北秋田支部総合防災訓練が9月3日(日曜日)に北秋田市鷹巣地区を会場に行われました。
この訓練は、住民の防災意識の徹底と高揚や災害応急対策における広域的な相互連携による災害対応力の向上を通じた地域防災力の強化が求められていることから、住民の「自助」意識に基づく避難の徹底、「共助」による円滑な避難所設置・運営体制の構築、人命救助・被災者支援を迅速に行うための防災機関相互の「公助」の確立を図ることなどを目的として実施されています。
この日の訓練では、北秋田市地域防災計画に基づき、大規模地震による災害の発生を想定して、防災関係機関と地域住民が災害発生時の対応対策について実践的に訓練し、対応力を向上するとともに、防災知識の普及および防災意識の高揚を図ることをテーマとして4会場で行われました。
はじめに、全市民を対象として、午前9時に防災ラジオの合図により、地震の発生を想定した約1分間の「シェイクアウト訓練」が行われ、それぞれの場所で自らの身を守る行動を一斉に行いました。
第1会場の「鷹巣小学校」では、同小学校周辺の自治会、自主防災組織が災害発生時の応急対策として「自主防災組織災害対応訓練」を実施し、応急救護訓練、倒壊家屋救護訓練、そして初期消火となる消火体験などを行いました。
第2会場の「市建設課作業場」(高村岱)では、大規模な地震による土砂災害、家屋倒壊等の災害に対応し、北秋田警察署、市民病院DMAT、市建設業協会、機能別消防団などの各防災関係機関が救出活動を行う「土砂災害救出訓練」を実施し、ドローンの活用や重機を使用して土砂で埋もれた車両の救出訓練などを行いました。
第3会場の「市民ふれあいプラザ」(コムコム)では、災害発生により地区住民が避難、避難所の開設・運営を行う「避難場所開設訓練」が行われ、秋田北鷹高校の高校生消防クラブも参加して避難者の受付やテント設営などを実施したほか、鷹巣赤十字奉仕団による「応急給食訓練」では、非常食のカレーライスの炊き出しと試食が行われました。
第4会場の「イオンタウン鷹巣駐車場」では、防災関係機関による防災グッズ、消防車両の展示や、煙体験、消火体験、救急実技等の消防体験ができる「防災フェア」など、それぞれの会場で災害を想定した実践的な訓練が展開されました。
訓練最後の閉会式では、統監の津谷市長が「災害はいつ何時起こるかわからないが、しっかり備えていかなければならない。本日の総合訓練は、想定外の大規模地震が発生したとの想定のもと、地域の皆さまと防災関係機関が一緒になって対応することができた。本日の訓練を検証しながら、今後の北秋田市の災害対策につなげていきたい」などと参加者へあいさつしました。