2023年08月02日
コンテンツ番号16215
結核予防の推進と「複十字シール運動」への協力を
(2023年8月2日)
北秋田市結核予防婦人会(中嶋洋子会長)が8月2日(水曜日)に市役所本庁舎を訪れ、河田副市長に結核の現状や予防、そして「複十字シール運動」などを説明しながら協力を呼びかけました。
この「複十字シール運動」は、結核などの胸の病気をなくしていこうと募金活動を行うとともに、病気への理解を広げて予防の大切さを伝える運動として8月1日から12月31日までの期間で実施しています。また、厚生労働省でも毎年9月24日から30日までを「結核予防週間」と定めていて、結核に関する正しい知識の普及と啓発を図っています。
この日は、中嶋会長をはじめ10人の会員の皆さんが婦人会の法被に複十字シール運動のタスキをして、公務で不在の津谷市長に代わり、河田副市長に普及啓発活動として表敬訪問しました。
はじめに、中嶋会長が「今年も8月1日から全国一斉に『複十字シール運動』が始まった。この運動の意義と目的を理解いただき、運動開始にあたり結核予防思想について広く市民に伝え、一層の普及を図っていただくようお願いしたい。この運動は、結核のない世界をつくる運動で、集まった募金は結核の正しい知識を広げるための活動や、結核が流行する国を支援するために使われる。私たちの表敬訪問は平成26年から始まり10年目となったが、これまで広報紙への掲載や防災ラジオの放送などで啓発活動に協力いただいている。今年度もこの運動の趣旨を理解いただきご協力をお願いする」などとあいさつしました。
続いて、河田副市長が「皆さまには日ごろから、地域での結核予防活動に熱心に取り組まれていることに心から敬意と感謝を申し上げる。結核患者の数はそれほど減っていないと伺っており、感染者をださないためには、市民1人ひとりの心がけが大切であるが、市内から結核の罹患者がでないよう市でも取り組んでいきたいと考えている。皆さまがこれまで培ってきた豊富な経験や知識を存分に活かしていただき、引き続き『複十字シール運動』を含め、結核予防の推進活動などにお力添えをお願いする」などとあいさつしました。
このあと、担当者から結核の現状について説明があり、出席者1人ひとりから各地区での活動報告や意見交換が行なわれました。
結核は全国で毎年1万人以上の方が感染していて、秋田県の昨年度の感染者は52人。このうち、80.8パーセントが65歳以上となっています。北秋田保健所管内では、昨年10月時点で2人となっていて、いずれも65歳以上となっています。感染の傾向として、加齢や病気による免疫力の低下による二次感染が多いといわれています。
「複十字シール運動」の詳細は、公益財団法人 結核予防会 のホームページをご覧ください。