2023年06月01日
コンテンツ番号15905
安全運航で、今年初の太平湖遊覧船が出発する
(2023年6月1日)
奥森吉にある太平湖の湖水開きが6月1日(木曜日)に行われ、今シーズン第1便となる遊覧船が小又峡へ向かって運行を開始しました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖で、湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、観光客や釣り人などで賑わいます。また、遊覧船で結ぶ小又峡は、森吉山東麓のノ口川原生林を源として、大小10余りの瀑布、おう穴、深渕(しんえん)からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されていて、遊覧船小又峡桟橋から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と、個性あふれる滝や遊歩道の終点に現れる高さ20メートルの三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日は、太平湖遊覧船の安全運航と奥森吉小又峡来訪者の安全祈願式の神事が執り行われ、遊覧船運行事業者のぶなの郷あきた株式会社(間杉政明代表取締役)の社員や来賓、関係者など約60人が出席し、今シーズンの無事故と安全を祈願して玉串を奉てんしました。
神事のあと、主催者を代表してぶなの郷あきた株式会社の間杉代表取締役が「ここ3年間はコロナ禍により観光遊覧船事業は低迷していたが、少しずつ明るい兆しが見えてきた。今後は定期運航している森吉丸においても、3年前に戻るのではなく、新たな観光遊覧船そして小又狭への使命を果たしていきたい。そして安全な運航に努めたい」などとあいさつを述べました。
続いて、来賓を代表し北秋田市長が「このような素晴らしい天気の中で湖水開きの式典が開催されることを嬉しく思う。ここ数年はコロナ禍で大変だった中、安全運航に努めていただき、太平湖、そして小又狭をはじめ奥森吉を訪れる観光客の方々を受け入れていただき、皆様方に心から感謝を申し上げる。このシーズンを通じて、たくさんの方々に奥森吉、太平湖に足を運んでいただき、リフレッシュをしていただきたい」などと祝辞を述べました。
また、今シーズンの運行開始を記念して一日船長の辞令交付が行われ、間杉社長からフリーアナウンサーの相場詩織さんに辞令が手渡されました。
このあと、遊覧船の発着所となる北清水桟橋では、遊覧船「森吉丸」の出発進行式が行われ、一日船長と関係者がテープカットをして今シーズン第一便の出航を祝いました。テープカットのあと運行を待ちわびていた観光客や関係者が遊覧船に乗り込み、一日船長の「出発進行」の号令により、晴天の中、小又桟橋に向けて出航しました。