2023年05月25日
コンテンツ番号15883
災害の記憶を風化させず、災害に強い北秋田市を実現しよう
(2023年5月25日)
北秋田市では、5月26日の「県民防災の日」に先立ち、前日25日(木曜日)に今泉地区の七座健康増進センター(七座公民館)を会場に総合防災訓練が行われ、地域の住民や消防団員などが有事の際の初動対応などを確認しました。
秋田県では、昭和58年に日本海中部地震が発生した5月26日を「県民防災の日」と定め、県内各地で防災訓練が行われています。
この日の訓練は、同じく昭和58年に発生した日本海中部地震を教訓に、大規模災害発生時における初動対応や訓練参加機関の連携を図ることにより、災害対応能力の向上および県民の防災意識の高揚を目的に実施されました。
同地区の訓練には、今泉自治会、前山自治会、北秋田市建設業協会、消防団第2分団、消防本部が参加し、大規模地震による多数の建物火災を想定した訓練として、シェイクアウト訓練、通報訓練、スモークマシンを活用した避難訓練、バケツリレーによる初期消火訓練、消防団と建設業協会および消防本部が連携した火災防御訓練、防災講話などが行われました。
訓練後の閉会式では、簾内順一会長(今泉自治会)が「この地域は国道や鉄道が横断しており、消火栓までの接続が困難な状況にもある。消防関係者は、地域の状況も踏まえて調査をお願いしたい。今後ますます消防・防災の需要性が高まると思われるため、十分自覚を持ち、住民のためにも尽力いただきたい。地域においても消防と連携しながら、薬師山スキー場でのシーズン前の訓練も計画していきたい」などとあいさつ。
続いて、木村喜春消防署長が「地震を想定した訓練でしたが、初めに行ったシェイクアウト訓練が簡単でも効果があり、世界中でも推奨されている。地震の際には、この訓練を思い出して実施してほしい。火災想定訓練では水利不足を想定し、市建設業協会からミキサー車を借りて、水を補充しながら放水という形をとった。これは、平成28年の新潟県糸魚川市の大規模火災で行われたケースをモデルとした訓練である。消防本部でも様々な方法を取り入れ、協力連携しながら消火対応に努めていきたい。本日の訓練のご協力に感謝を申し上げる」などと講評しました。
防災講話では、市消防本部職員より昭和58年の日本海中部地震による市内の被害記事の紹介や、災害マップの内容、非常時持出品などのほか、市総務課危機管理係職員より自主防災組織についての講話となりました。
参加者は本番さながらの訓練に緊張しながらも、あらためて災害への備えの大切さを確認しました。