2023年02月20日
コンテンツ番号15515
メディカルコントロール体制の充実とさらなる救命率の向上を図る
(2023年2月20日)
北秋田市消防本部(長岐篤市消防長)では、平成23年度にJA共済連秋田から寄贈されて約11年間活躍した高規格救急車が老朽化などにより更新され、2月20日(月曜日)に新救急車両の安全祈願や確認などが行われました。
新車両には、従来の救急救命士による自動心臓マッサージ器のほかに、スクナ(12誘導心電図伝送システム)やバクテクター(小型オゾン除菌・消臭機)などの資器材も搭載され、管内5台の救急車両では2台目の導入となります。
搭載された「スクナ(12誘導心電図伝送システム)」は、心疾患が疑われる場合、現場で救急隊が心電図を医師に伝送、情報共有することで、従来よりも早い段階で治療方針を決定することができ、治療開始時間の短縮や救命率向上が期待されます。
また、「バクテクター」は、人体に影響のないオゾンが菌やウイルスを分解して車内の空気を安全で清潔に保つ効果が期待されていて、新型コロナウイルスなどに対しても不活化することが可能であると実証されています。これにより、同乗する救急隊員も守ることができます。
職員が安全祈願を行ったあと、長岐消防長は「今回更新される救急車両には新たな資器材が搭載され、12誘導心電図伝送システムは現場からより精度の高い心電図を伝送することができ、発症から治療までの時間を大幅に短縮できることで、予後の回復に貢献できるものと期待している。昨年の救急出動件数は過去最高を記録したが、救急需要が増加していることで救急隊に寄せられる住民の期待も一層高まっている。今後においても医療機関との連携のもと、隊員は知識と技能の向上に努めることで、メディカルコントロール体制の充実とさらなる救命率の向上を図ってほしい」などとあいさつしました。
救急車両の後部には、世界文化遺産「伊勢堂岱遺跡」のマスコットキャラクター「いせどうくん」が施されていて、地域の皆さんにも親しまれる車両となっているほか、市外での救急活動においては、北秋田市の魅力をPRできるとしています。