2023年02月19日
コンテンツ番号15511
「かまくらのごんごろう」を叫び、五穀豊穣と無病息災を願う
(2023年2月19日)
北秋田市七日市の葛黒集落に伝わる市指定文化財「葛黒火まつりかまくら」(葛黒火まつりかまくら保存会・おさるべ元気くらぶ主催)が2月19日(日曜日)に同集落で行われ、地域住民や地域の子どもたちが赤々と燃え盛るご神木に向かって「おーい、かまくらの権五郎」と叫び、五穀豊穣と無病息災を祈願しました。
この行事は、当日、高さ13メートルほどの木を切り出したあと、稲わらや豆がらを巻きつけ、雪が覆う田んぼへ地域住民や参加者が協力して起ち上げ、火を放ち、無病息災や五穀豊穣を祈願するもので、燃え盛るご神木のまわりで子どもたちなどが「おーい、かまくらの権五郎」と叫んで厄払いを行います。この祭りは、今から300年ほど前に始まったと言われ、葛黒では代々小正月行事として旧暦1月14日の夜に行われていました。ご神木に巻きつける稲わらが不足したことなどから、平成11年に行われたのを最後に一度は途絶えてしまった行事でしたが、平成26年に15年ぶりに復活して今年で10年目を迎えています。
この日の会場には、葛黒産の孟宗竹で作られた竹あかりやミニかまくらも灯されました。
また、軽食フードコーナーのほかに、販売コーナーも設けられ、地域の女性たちが開発した葛黒に伝わる昔話「かまくらのごんごろう」をテーマにした「ごんごろうの力餅」、絵本「かまくらのごんごろう」、特製クリアファイルなどの「火まつりグッズ」なども販売されていました。