2023年01月04日
コンテンツ番号15289
北秋田市を大きく羽ばたかせ、未来に続く次の世代に引き継いでいく
(2023年1月4日)
北秋田市役所では、令和5年の仕事始めとなる1月4日(水曜日)に、津谷市長が年頭の訓示を行いました。
津谷市長は課長級以上の幹部職員らに対して、初めに「2023年・令和5年の輝かしい新年を、皆さまと共に新たな抱負と期待を胸に迎えることができることを心から慶び合いたい。少し昨年を振り返ると、いまだ収束の見えない新型コロナウイルス感染症は、ワクチン接種のさらなる推進をはじめとする『感染対策』と、コロナ禍で苦境に陥った方々を支援する『経済対策』の両面から各種施策に取り組んできた。また、突然のロシアによるウクライナ侵攻に起因する燃料や食料品などの価格高騰に係る市民への経済支援、さらには8月の記録的な大雨による災害対応と復旧など、市民の安全安心へのスピード感と緊張感の求められる様々な難しい場面での対応に、職員一同力を合わせ全力で取り組んでこられたことに心から感謝する。一方、コロナ禍で延期していた大館能代空港の羽田線3便化が7月に開始され、この年末年始の帰省客等からは、とても使い勝手が良く利便性が増したという高い評価が聞かれ、3便化の定着に向けて今後の取り組みにさらに力を入れていきたい。また、8月の大雨で部分運休していた秋田内陸縦貫鉄道が12月12日全線再開し、再開を喜ぶ利用者の声に、内陸線の存在意義を再認識した。本市出身の中嶋聡監督率いるオリックス・バファローズの日本シリーズ優勝は、北秋田市民にも大きな感動と喜びを与えてくれた。コロナや戦争そして水害により塞ぎがちな私たち、そして野球を知らない市民にも、誇りと希望と共に夢も与えてくれた」などと昨年の振り返りを述べました。
続いて、新年にあたり「令和5年は、第2次北秋田市総合計画後期基本計画の中間年となる。後期基本計画の各施策に紐づけしているSDGsの17の目標について、進捗度合いや方向性などの施策ごとの検証が求められる。昨年はこの場で、『コロナ禍を乗り越え新たな北秋田市を目指して前へを合言葉に市民が主役のもりのまちの実現を目指す』と訓示したが、今年4年目となるコロナ禍は、私たちの生き方に様々な変化を与えた。都市部から地方へ転換する意識が格段と高まり、働き方改革や働く場所を選ばない勤務形態などによる、新たな人の流れと共に感染症対策と社会経済活動が両立する流れが生まれてきている。明らかにコロナ禍前とは異なる生活形態、行動形態が見込まれる。私たちは市民が安心して健康でいつまでも北秋田市に住み続けていただけるよう、このウイズコロナ時代に柔軟に対応できる行政運営に向けて一層の努力が必要。また、少子高齢化、人口減少などにより以前と比べて生活が不便になった地域にとって、デジタルトランスフォーメーションは、リモートワークやワーケーションによる働き方改革のほか、医療や教育、交通システムなどの様々な分野において劇的に改善させる可能性はあるが、そのためにはまず、地域の生の声をしっかりと聞き取ることが必要。その中で地域が本当に必要としている情報を選別し、解決へのプロセスを自らが理解し、職員同士が情報共有して実現に向かって一丸となって取り組んでいくことが大事となる。このことが、市民に一番身近な行政機関として信頼される新たな時代の北秋田市づくりへと繋がっていくものと思う。コロナ禍が変えたものは、社会だけではなく、私たち自身も、行政組織も変化していかなければならない。厳しい道のりではあるが、このおかれた環境をしっかりと認識し、職員一人ひとりが研鑽を怠ることなく、協力と団結し合う力でこの困難を乗り越えた先に『市民が主役のもりのまち』が形作られるものと信じている。今年1年、皆さん自身はもちろん、ご家族の健康にも留意され、職場環境の融和に努めて、良い意味での緊張感をもって仕事を進めていただくことを期待する」などと新年の抱負を述べました。
結びに、「今年の干支は癸卯(みずのと・う)。これには『寒さが緩んで、芽吹きを促す』という意味があるそうで『これまでの努力が花開き、実り始めること』という、未来に希望の持てる年のようである。これまでの努力により、この北秋田市を大きく羽ばたかせ、未来に続く次の世代にしっかりと引き継いで行けるよう共に頑張りましょう」などと訓示を述べました。
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職員を前に訓示する津谷市長 -