2022年12月27日
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新たな取り組みの説明や今年1年を振り返る
(2022年12月27日)
令和4年12月の津谷市長の記者会見が、12月27日(火曜日)に市役所本庁舎で行われました。
津谷市長の会見概要は次のとおりです。
1.今年1年を振り返って
2.「第16回 全国どぶろく研究大会 in 北秋田」の開催
3.「学生服等のリユース無料譲渡会」の開催
4.「令和4年度 北秋田市医療講演会」の開催
5.「市長と語ろう! タウンミーティング」の開催
6.「世界遺産『伊勢堂岱遺跡のXR化』事業」
7.「押尾川部屋応援ツアー」の開催
8.「市内ワーケーション迎え入れセミナー」の開催
9.その他
1.今年1年を振り返って
今回の記者会見が今年最後となりますので、1年を振り返っての感想と新年の抱負を若干お話しします。
令和4年を振り返ると、今年も新型コロナウイルス感染症の影響下において、市民の皆さまの生命と暮らしを守るため、直面する課題の解決に向けて取り組んだ1年でありました。
新型コロナウイルス感染症は、感染力の強い変異株「オミクロン株」が猛威を奮い、感染拡大の波を繰り返し、今なおコロナとの闘いが続いています。
本市では、ワクチン接種のさらなる推進をはじめとする「感染対策」とコロナ禍で苦境に陥った方々を支援する「経済対策」の両面から対策を講じてきました。
新型コロナワクチンの集団接種は、対象者の9割以上の方が3回接種を済まされており、10月から開始したオミクロン株対応2価ワクチンは、全国平均32.5パーセント(12月23日公表時点)に対し、本市では約6割の方が接種を完了しています。集団接種は今月をもって終了となりましたが、医療関係者をはじめ、ご協力いただきました全ての皆さまに心から敬意と感謝を申し上げます。市民の皆さまには、引き続き医療機関での早めの接種にご理解とご協力をお願いします。
また、市独自の緊急経済対策として、3月には、感染再拡大によって大きな影響を受けている飲食・宿泊事業者を対象にした「飲食・宿泊事業者緊急支援事業」、6月には、飲食・宿泊事業者を除くすべての商工事業者を対象にした「中小企業等事業継続支援事業」を実施し、市内事業者の事業継続と雇用の確保を図ってきました。
コロナ禍の1日も早い収束を願うばかりですが、ウイルスの変異による重症化リスクの低下やワクチン接種の進展とともに、感染対策と社会経済活動の両立を図る「ウィズコロナ」への移行も始まりました。
7月以降は、これまで行動制限等により中止を余儀なくされていた市内の各種イベントが感染対策を徹底したうえで3年ぶりに開催されたほか、コロナ禍で延期となっていた大館能代空港羽田線の3往復運航開始により首都圏との往来も拡大されました。地域に久しぶりの賑わいがもたらされ、市民の皆さま同士の交流も深められたのではないかと思います。
8月は、県北部を中心とした記録的な大雨に襲われました。断続的な激しい雨により、短時間での住宅浸水や急激な河川水位の上昇がみられ、市内各地で農作物や農地、農業用施設などに甚大な被害が発生しました。このたびの大雨のように短時間で発生する災害であればあるほど、そして、災害の規模が大きければ大きいほど「公助」には限界があり、「自助」「共助」の力が必要とされることを再認識したところでます。
今年は、新型コロナ、大雨に加えて、原油・物価の高騰にも直面しました。10月には、市民の皆さまの経済的負担を軽減し、消費を刺激することで地域経済を活性化させるため、全市民を対象とした「市民応援チケット事業」を実施しました。ささやかではありましたが、市民の皆さまの家計の一助になってくれたものと思っています。
また、10月には、地域に元気を与える明るい話題もありました。本市出身中嶋聡監督率いるプロ野球オリックス・バファローズが2年連続のパリーグ優勝と26年ぶりの日本一に輝きました。市内各所に日本一を祝う短冊が掲示され、中嶋オリックスの日本一を市民の皆さまとともにお祝いすることができました。
新たに迎えます令和5年は、社会経済活動の正常化に向けて「ウィズコロナ」がより定着していくものと思われますが、感染再拡大や激甚化・頻発化する災害、原油・物価高騰から市民の大切な生命と暮らしを守るため、引き続き様々な事業を柔軟に展開していきたいと考えています。
市民の皆さまには、なお一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
2.「第16回全国どぶろく研究大会in北秋田」の開催
1月13日(金曜日)、文化会館および市民ふれあいプラザコムコムを会場に「第16回全国どぶろく研究大会in北秋田」が開催されます。
この研究大会は、全国のどぶろく醸造事業者や関係者等が一堂に会し、製造状況や活用方法、地域への効果等について意見や情報交換を行いながら相互の理解を深めることなどを目的として、毎年全国のどぶろく特区認定地区の自治体を会場に開催しているもので、本市での開催は、平成26年の第9回大会以来8年ぶりとなります。
今大会では、文化会館において、日本酒と食のジャーナリストであります山本洋子先生を講師にお迎えし「どぶろくが動かす、マチ、ヒト」と題した基調講演のほか、「地産品を活用した観光振興・地域おこし」をテーマにしたパネルディスカッションが行われます。
また、研究大会終了後は、市民ふれあいプラザコムコムにおいて、製造者の技術研鑽を目的としたコンテストに出品されたどぶろくの「試飲会」と「交流会」が開催されます。
実行委員会では、参加者を募集していますので、市民の皆さまにおかれましては、ご家族ご友人お誘い合わせのうえ奮ってご応募いただき、昨年優秀賞に輝いた打当温泉マタギの湯の「濁酒マタギの夢」をはじめ、全国各地から出品されたどぶろくをぜひお楽しみいただきたいと思っています。
なお、参加申込等の詳細は、市ホームページに開設しております特設ページをご覧いただくか、市商工観光課観光振興係内 実行委員会(電話:62-5370)までお気軽にお問い合わせください。
3.「学生服等のリユース無料譲渡会」の開催
1月14日(土曜日)、合川公民館におきまして「学生服等のリユース(再利用)無料譲渡会」を開催します。
この譲渡会は、子育て世帯の経済的負担の軽減と資源を有効活用することを目的に、ご家庭で不要となった中学校、高校等の制服や学用品等を無料で引き取り、希望者に無料で譲渡するものです。
来春、中学校・高校にご入学される保護者の皆さまにおかれましては、これから年度末にかけて入学準備など多忙な時期を迎えることから、少しずつご準備いただき、ご負担が少しでも軽減できればと考えています。
なお、ご不明な点等は、市福祉課こども福祉係(電話:62-6638)までお気軽にお問い合わせください。
4.「令和4年度北秋田市医療講演会」の開催
1月21日(土曜日)、文化会館を会場に「北秋田市医療講演会」を開催します。
この講演会は、高齢化が進む本市において、市民の皆さまが住み慣れた地域でいつまでも自分らしく暮らせるよう、健康に関する知識を深めていただくことを目的として開催しており、今年度は、秋田大学大学院の飯島克則教授を講師にお迎えし「秋田県で多い胃がんと大腸がんの話」と題してご講演いただきます。
国が発表した秋田県の「がん死亡率」は、25年連続全国ワーストで、その中でも「胃がん」と「大腸がん」の罹患率が高くなっていますので、多くの市民の皆さまにご来場いただき、健康な生活に役立てていただきたいと考えています。
なお、ご参加いただく際は、事前申込みが必要となりますので、市医療健康課地域医療対策室(電話:62-6626)へお電話いただくか、市ホームページからお申込みをお願いします。
また、送迎バスも運行しますが、ご利用される場合は、申込みの際に乗車場所をお伝えくださるようお願いします。
5.「市長と語ろう! タウンミーティング」の開催
令和4年度「市長と語ろう! タウンミーティング」を1月28日(土曜日)、市交流センターを会場に開催します。
ふるさと納税は、コロナ禍による巣ごもり需要を背景に、食料品などの返礼品の寄附が拡大しており、令和3年度に本市へ寄せられたふるさと納税の寄附額は 14億3千94万9千円と過去最高を更新し、平成20年度の制度導入後、初の県内第1位となりました。
今回のタウンミーティングは「北秋田市のふるさと納税について」をテーマに、「ふるさと納税登録事業者」や「ふるさと納税業務代行事業者」の皆さまとのディスカッションとなります。
事業者から見たふるさと納税の魅力や、返礼品として選んでいただくために工夫していることなど、今後の新たな取り組みに向けたアイデアやヒントが得られるものと期待しています。
事前申込は不要としていますので、ぜひ多くの市民の皆さまにお越しいただき、共に語り合う機会にしたいと考えています。市民の皆さまのご来場を心よりお待ちしています。
6.「世界遺産『伊勢堂岱遺跡のXR化』事業」
市では、今年度新たな取り組みとして、国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用した「世界遺産『伊勢堂岱遺跡のXR化』事業」を行っています。
この事業では、伊勢堂岱遺跡をコロナ禍や冬期間であってもより多くの方々に体験してもらうため、環状列石の360°VR化や出土品の3D化を行い、遺跡のホームページや縄文館内のタッチパネルモニターから閲覧できるようにするほか、伊勢堂岱遺跡の象徴とも言える板状土偶のペーパークラフト体験キットの制作を行っています。
また、2月中旬からは、プロモーションとして、東京都内のJR駅構内にあるデジタルサイネージを活用した宣伝動画の放映やウェブ広告の配信などを予定しています。
本事業の実施により、北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産であります伊勢堂岱遺跡のさらなる知名度アップと魅力の発信につながり、県内外から多くの方々が本市を訪れてくれることを期待しています。
7.「押尾川部屋応援ツアー」の開催
本市出身で北秋田市ふるさと大使であります押尾川親方(元関脇 豪風)を応援するため、「押尾川部屋応援ツアー」が開催されます。
この応援ツアーは、2月13日(月曜日)から14日(火曜日)までの1泊2日の日程で朝稽古見学や親方との夕食会などを予定しており、市民限定で募集人員を15人までとしています。
皆さまご存じのとおり、押尾川親方は、これまで所属していた尾車部屋から今年2月に独立し、4月から東京都墨田区に建築した新しい部屋で所属力士の稽古指導に励んでおられます。
2月に行いました押尾川部屋新設祝品贈呈式の際には、親方から「礼儀を重んじ、ケガに強く、勝負強い」力士を育てたいと力強い抱負をいただいており、所属力士の出世を大変期待しているところです。
今回のツアーには、私も参加し、参加した市民の皆さまとともに親方や所属力士を激励してまいりたいと考えています。
ツアーの詳細は、広報きたあきた1月号に掲載しますので、募集内容等をご確認のうえ、奮ってご応募いただければと思います。
8.「市内ワーケーション迎え入れセミナー」の開催
市では、この度新たな取り組みとして、市民の皆さまや宿泊・観光事業者を対象とした「ワーケーション迎え入れセミナー」を開催します。
「観光・宿泊事業者向けセミナー」は、1月11日(水曜日)午後2時から、市民ふれあいプラザコムコムにおいて、「市民向けセミナー」は、翌日12日(木曜日)午後2時から、阿仁比立内がっこステーション(内陸線比立内駅 駅舎内)を会場に、一般社団法人日本テレワーク協会の村田瑞枝事務局長を講師にお迎えし、ご講演いただきます。
本市では、これまでもリモートワークなど「新しい生活様式」の浸透により、滞在型観光のさらなる拡充と関係人口の拡大を通した地域活性化を目的として、東日本電信電話株式会社をはじめとする関係事業者と官民連携し、新たな旅のスタイルである「ワーケーション」を活用した「ワーケーション体験イベント」などに取り組んでまいりました。
今回のセミナーでは、実際に迎え入れる側の市民や宿泊・観光事業者に「ワーケーションとは何か」「ワーケーションで本市を訪れた方々に、市の魅力をどう伝えていくか」などを知っていただき、今後連携しながら「ワーケーション」の推進を図っていきたいと考えています。
セミナーは事前申込みが必要となりますので、市商工観光課商工労働係(電話:62-5360)へお電話いただくか、メールまたはファックスでお申し込みください。
〇最後に…
本日が今年最後の記者会見となりますが、年末年始は帰省や旅行、会食など感染リスクが高まる場面が多くなると思います。引き続き、基本的な感染防止対策の徹底に努め、市民の皆さまが穏やかな新年を迎えられますことをお祈りします。
今年1年間、ありがとうございました。
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伊勢堂岱遺跡XR化事業の概要説明 -
板状土偶のペーパークラフト