2022年12月12日
コンテンツ番号15184
地域の熱い思いを乗せて運行再開
(2022年12月12日)
8月の大雨被害を受けて約4カ月運行を見合わせていた秋田内陸縦貫鉄道が、12月12日(月曜日)に運行を再開しました。
秋田内陸縦貫鉄道は、8月の大雨で米内沢駅から前田南駅間で線路路盤の崩落、路線への土砂流入や倒木の被害が10か所にもおよんだことで、これまで復旧工事を進めていて、バスによる代行運行をしてきました。
再開となったこの日は、同鉄道の鷹巣駅で再開記念セレモニーが行われ、主催者を代表して秋田内陸縦貫鉄道株式会社の吉田裕幸代表取締役社長が「この日を迎えるにあたり、日ごろお世話になっている関係者の皆さまに感謝を申し上げたい。皆さまの力強いご支援により、計画どおり再開することができた。この4カ月間、すべての皆さまにご不便をおかけしたが、これから冬を迎えるにあたってしっかり安全運行と信頼回復に努めていきたい。災害を受けた教訓として、日ごろから備えながら少しでもリスクを低減していきたい。これから被災前の7月の状況に戻していきたいと考えている。皆さまの応援が不可欠であるため、引き続きご支援をお願いしたい」などとあいさつしました。
続いて、来賓の津谷市長が「待ちに待った全線開通をお喜び申し上げる。会社をはじめ、国や県などさまざまなご支援と温かいご尽力によりこの日を迎えることができたことに嬉しく思っている。これからも内陸線に対する支援は続くが、何よりも日ごろ内陸線を利用されている方々の熱い思いを乗せて再開を果たした内陸線が、多くの皆さんに利用していただきたいと思う。沿線には様々な冬の楽しみもあり、これから多くの方々に来ていただき、なくてはならない内陸線として、いつまでも存続していただくことを心から願いながら、皆さま方とともに盛り上げていきたい」などとあいさつしたほか、畠山賢也北秋田地域振興局長、北林丈正県議会議員もお祝いのあいさつをしました。
このあと、セレモニーに参集した関係者は列車が到着するホームに移動し、市内の高校に通う生徒などを出迎え、利用者からも再開を喜ぶ声が聞かれました。