2022年10月29日
コンテンツ番号14995
墓前で名曲を合唱し、郷土の作曲家を偲ぶ
(2022年10月29日)
北秋田市出身の作曲家・成田為三先生の命日にあたる10月29日(土曜日)に、米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われました。墓前演奏は成田為三先生を偲びながら、後世に作品を歌い継いでいくことを目的に開催されており、この日は関係者ら約40人が参加し、墓前で代表曲を捧げました。
成田為三先生は、明治26(1893)年12月15日に米内沢で生まれ、20歳まで小学校教員として秋田で生活をしていました。その後上京し、東京音楽学校(現在の東京藝術大学)に入学し、童謡「赤とんぼ」などの数々の作品を生み出した作曲家・山田耕筰の教えを受け、在学中に代表作「浜辺の歌」を作曲しました。ほかにも「かなりや」や「秋田県民歌」など、今なお愛され続ける作品を数多く残されました。1945年10月29日に脳溢血のため51歳の若さで急逝し、遺骨が米内沢の龍淵寺に埋葬されました。
この日の墓前演奏では、はじめに、遺影が飾られた墓前で龍淵寺の奥山亮修住職が読経し、参列した各団体の代表者が焼香を行いました。そのあと、浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が「赤い鳥小鳥」「かなりや」を、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露しました。最後に全員で「浜辺の歌」を合唱し、成田為三先生の功績をたたえました。