2022年10月07日
コンテンツ番号14944
一人でも多く救命するために、救急隊が実践的訓練
(2022年10月7日)
県北4市(鹿角・大館・能代・北秋田)の救急隊員による第3回秋田県北地区救命救急技術訓練が10月7日(金曜日)に鷹巣体育館で開催され、隊員たちが救命処置技術の確認やレベルアップに向けて訓練を行いました。
この救命救急技術訓練は、県北4消防本部の若手救急隊を対象に、秋田県メディカルコントロール(MC)協議会の各プロトコルに基づいた救急隊員の的確な救命処置の技術向上を図るために県北4市の持ち回りで行われており、第3回目は北秋田市が会場となり、約50人の救急隊員や消防職員などが参加しました。
開会式では、訓練教育責任者となる北秋田市消防本部の松橋雅徳警防課長が「コロナ禍において、感染症重症者の搬送急増の中、救急現場で活躍する救急救命士と救急隊員の苦労を察し申し上げる。この技術訓練は、救急救命士の再教育実施要領、県MC協議会長が認める指導救命士による教育訓練として、より実践的な総合的シミュレーション訓練が行われる。実施後のディスカッションとフィードバックから日常の救急活動をブラッシュアップし、また疑問点や不明な点について積極的に確認してほしい。技術訓練を通して得られたことを今後の救命現場で活かされ、救命処置の技能向上、救急隊員としてのスキルアップにつながることを期待する」などとあいさつを述べました。
このあとの技術訓練では、特定医療行為の優先順位を考えた適切な現場活動ができる県MCプロトコルに基づいた処置の実施、家族や関係者への対応などを全体の訓練目標として、4症例(心疾患、熱中症、脳梗塞、出血性ショック)の臨場感のある実践的なシミュレーション訓練を行いました。訓練後には評価者を交えたディスカッションやフィードバックを行い、秋田県MC協議会北秋田地域協議会長の佐藤誠北秋田市民病院診療部長の意見なども踏まえて、救急隊員たちは救命処置の手順などを再確認しました。
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救命救急訓練に参加した隊員たち -
あいさつを述べる松橋警防課長 -
訓練を行う救急隊たち(北秋田市消防本部) -
ディスカッションとフィードバック -
訓練の内容を確認し合う隊員たち -
訓練での状況を発言する救急隊(北秋田市消防本部) -
評価者として講評を述べる加藤徹阿仁副分署長 -
訓練内容に意見を述べる佐藤会長(市民病院診療部長)