2022年09月10日
コンテンツ番号14853
縄文文化を体験し遺跡の魅力の認識
(2022年9月10日)
第20回北秋田市縄文まつりが、9月10日(土曜日)に伊勢堂岱縄文館で開催されました。この日は3年ぶりの開催となり、家族連れなどが土偶や土器、勾玉づくり、火おこしなど遺跡をつくった縄文人の生活を体験し、世界文化遺産登録された遺跡の魅力や価値を改めて認識しました。
伊勢堂岱遺跡は大館能代空港そばの台地上に位置する縄文時代後期前半(約4千年前)の遺跡で、4つの環状列石をはじめ配石遺構、堀立柱建物跡、土壙墓、捨て場など、多くの祭り・祈りの施設が見つかっています。また、伊勢堂岱遺跡は昨年、同遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」(4道県17遺跡)が世界文化遺産に登録されました。
縄文まつりは、同遺跡が国の指定史跡に指定されたことをきっかけに、縄文文化に関心を持ってもらうとともに、子どもたちにも体験学習の場を提供しようと開催しています。
開会セレモニーでは、永井高道実行委員長が「今年はユネスコ世界遺産登録一周年、伊勢堂岱遺跡発信ワーキンググループ結成25周年の節目の年です。市民の皆さまにはできるだけ家族でこの遺跡を訪れ、縄文文化や多くの謎について語り合ってほしい。また、ベテランガイドやジュニアボランティアのオリジナル解説を楽しんでほしい」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「縄文まつりは平成13年から行われているが、実行委員長はじめ、関係者の方々のご尽力で3年ぶりに開催できましたことを心からお喜びとお祝い申し上げます。伊勢堂岱遺跡は、昨年7月に世界文化遺産登録となったが、市としても、保存・活用はもちろん、もっと沢山の方に知ってもらい、足を運んでもらえるよう、魅力の発信に力を入れていきたい」などとあいさつを述べたあと、堀部壽市議会議長、近藤健一郎県議会議員、北林丈正県議会議員があいさつをしました。
この日は、縄文人の生活を体験できる「縄文体験青空教室」が開かれ、勾玉づくりや紙粘土での土器・土偶づくり、火おこし体験、手ぬぐいスタンプ体験などが行われ、子どもたちは自分だけのオリジナル作品作りに挑戦していました。
また、縄文館前のステージではミニコンサートが行われ、佐伯モリヤスさんによる壺打楽器演奏で会場を盛り上げました。
縄文館内では、「土偶女子」譽田亜紀子さんによる特別講演が行われたほか、イノシシ鍋試食体験、キッチンカーなどもあり、秋晴れの中、来場者は大いに楽しんでいました。