2022年08月27日
コンテンツ番号14792
泳いだ先に笑顔がある ~五輪から得たもの~
(2022年8月27日)
元オリンピック競泳日本代表の長崎宏子さん(ゲンキなアトリエ取締役)の水泳教室と講演会(一般社団法人 北秋田市スポーツ協会主催)が、8月27日(土曜日)に北秋田市民プールと市民ふれあいプラザで開かれました。
長崎宏子さんは1968年秋田市生まれで、12歳で水泳界に登場すると瞬く間に平泳ぎの日本一になり、小学生で初のオリンピック日本代表(1980年の幻のモスクワオリンピック)となりました。以降、1984年のロサンゼルスオリンピックでは100メートル6位、200メートル4位に入賞しました。1985年からアメリカ留学を経て、1988年には3度目となるソウルオリンピックの日本代表として出場。日本トップスイマーとしての経験や日本人初の国際オリンピック委員会選手委員としての業績を活かし、スポーツコンサルタント(ゲンキなアトリエ)として活動しています。また、水泳教室や講演会、子育てスイミングを通して水泳を活かした子育て相談など、より多くの人々にスポーツの楽しさを伝えています。
この日は、午前中に市内小学生の4年生から6年生を対象に北秋田市民プールで水泳教室が行われ、午後から市民ふれあいプラザに会場を移して、約100人の参加者を前に「泳いだ先に笑顔がある ~五輪から得たもの~」をテーマに講演会が行われました。
講演会での開会にあたり、主催者を代表して成田昭夫会長が「午前中の水泳教室の指導では、水泳の楽しさや技術を身に着け、子どもたちの笑顔いっぱいの充実した様子が伝わってきた。今日は、選手の能力を引き出す指導法などについても講演くだされば幸い。皆さまには、日々の生活やスポーツ活動に役立つ貴重なお話しになると思うため、最後まで熱心に聴講してほしい」などとあいさつしました。
次に、来賓の津谷市長が「関係者のご尽力により、このように盛大に講演会が開かれることに対して、心からお喜びとお祝いを申し上げる。本市では、スポーツを通じて市民が健康で活力のあるまちづくりを実現するために、体力テストやチャレンジデーなどに多くの市民が積極的に参加のできる環境づくりを推進しており、スポーツを通じた地域活性化や競技スポーツの向上など、様々な施策に取り組んでいる。こうした中、トップスイマーとして2度のオリンピック出場、秋田県の水泳オリンピアンとして素晴らしい活躍をされ、そして引退後は、スポーツの魅力を多くの方々に伝え続けている長崎宏子さんを本日の講師として迎え、トップアスリートとして学ばれたことや世界を舞台にしてグローバルな視点から感じたことなど、競技生活の中で得た貴重なお話しを伺うことができることは大変意義深いものである。北秋田市民を含めて、多くの方々に水泳の楽しさや正しい水泳を教えていただけたらありがたいと思う。参加された皆さまも有意義な時間が過ごせるものと、この講演会の開催に感謝を申し上げたい」などとあいさつしました。
続いて、佐藤隆男副会長の講師紹介のあとに長崎宏子さんが登壇し、長崎さんはテーマにもある「SMILE(笑顔)」をキーワードに、「Swim to Smile」から「Live to Smile」へと、自身の生い立ちからオリンピック出場まで、オリンピックでの経験を通して笑顔になれなかった自分のメンタルの在り方など、これまでの経験や各場面でのエピソードなどスライドを用いて講話されました。
会場には、一般参加の方とスポーツ協会関係者のほか、水泳部の高校生も参加していて、メモをとるなど熱心に講話を聴き入っていました。