2022年08月23日
コンテンツ番号14770
記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝える
(2022年8月23日)
一般財団法人秋田県遺族連合会の令和4年度北秋田郡市戦没者遺族地方大会が、8月23日(火曜日)に北秋田市文化会館で開催されました。
この大会は、北秋田郡市の戦没者遺族が一堂に会し英霊の顕彰と平和の継続を祈念するとともに、遺族相互の親睦と福祉の向上を図ることを目的に行っていて、今回で第55回を迎えています。
開会にあたり、大会会長の高橋久雄北秋田市遺族連合会長が「先の大戦では約310万人の日本人が亡くなっており、そして230万人の方が戦場で命を失っている。靖国神社にはその英霊たちが祀られている。日本に生きて戻って来れたなら、幸せな生活を送っていたかと思うと非常に残念でならない。現代の私たちは、そうした英霊の犠牲のうえに生きていることを忘れてはならない。戦後70余年を経過し、戦争を知らない世代が社会の大多数を占め、戦争の記憶が薄れようとしている。かけがえのない肉親を失った私たち遺族は、戦争の記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えていく唯一の組織である。そのため、遺族の加入を促進、育成し、遺族会の後継者として活躍できるよう環境整備等に努力していきたい」などとあいさつしました。
大会では、功労者表彰と88歳・100歳を迎えた方々に感謝状の贈呈が行われました。
続いて、来賓の畠山賢也北秋田地域振興局長が秋田県知事の祝辞を代読したあと、津谷市長が「ご遺族の福祉の向上と処遇の改善のために積極的な活動を展開していることに対して、厚くお礼を申し上げる。先の大戦では、会長も述べたように、多くの方々が祖国を思い、家族を案じつつ戦場に倒れ、あるいは遠い異境の地で亡くなられた。改めて、祖国である日本の礎となられた戦没者の皆さまに追悼の誠を捧げたい。終戦から77年の歳月が過ぎ去り、戦争を知らない世代が国民の大多数を占めるようになり、悲惨な戦争体験の傷跡も次第に薄れつつある今日、我が国は平和で豊かな国になった。これも、数々の苦難を乗り越えてこられた先人の皆さま方のご尽力の賜物と心から敬意と感謝を申し上げたい。北秋田市としても恒久平和を目指していく決意を新たにし、遺族会の福祉向上に支援をしていきたい」などと祝辞を述べました。
このあと、功労者被表彰者が謝辞を述べたほか、大会宣言と大会決議が行われました。