2022年07月29日
コンテンツ番号14678
ふるさとの遺産に誇りを持ち貴重な体験活動を
(2022年7月29日)
世界文化遺産「伊勢堂岱遺跡」の令和4年度伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイド年次総会が、7月29日(金曜日)に伊勢堂岱縄文館で行われました。
この伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイドは、ふるさとが誇る伊勢堂岱遺跡への興味関心を高め、体験的実践を通して遺跡への愛着心を醸成するとともに、世界文化遺産登録推進の一助となることを目的に鷹巣地方史研究会と教育委員会が共催して設立されたもので、今年度で8年目を迎えています。
今年度は、北秋田市のほか、鹿角市、大館市、能代市、秋田市の小学生18人、中学生15人、高校生18人の計51人(昨年52人)が登録し、このうち18人が新規登録となっています。
この日の年次総会では、佐藤昭洋教育長から17人の出席者一人ひとりに委嘱状が交付されました。
委嘱状の交付のあと、佐藤教育長は「暑い中で3日間の研修ご苦労さまでした。この委嘱状は、研修を終えた皆さんが今後ボランティアガイドをすることができる証明書でもある。多くの登録者にとても頼もしく感じている。昨年7月27日に世界文化遺産に登録され、1周年を迎えるが、地域の皆さんや伊勢堂岱遺跡ワーキンググループ、そしてジュニアボランティアガイドの皆さんのこれまでの活動が登録の後押しになったものと感じている。登録後には過去最高の来場者が訪れ、今年度も多くなっている。ジュニアボランティアガイドの皆さんは高い評価を受けているところだが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により8月の活動を見送ることにした。今後の状況をみながら再開したいと考えているため、その際には参加できるよう準備をお願いする」などと激励の言葉を述べました。
続いて、中嶋俊彦伊勢堂岱縄文館館長が「このジュニアボランティアガイドの体験は、学校生活では味わうことができない貴重な体験だと思う。それは、まったく見ず知らずのお客さまを目の前に、遺跡の価値を伝えることは難しいことです。いろんなお客さまに合わせて説明の仕方や、現地まで案内する歩くスピードも変えなければいけない。このようなことはとても大事なことと考える。学校では決して経験することができない貴重な体験が、このジュニアボランティアガイドの大きな特徴となっている。私たちが暮らすこのふるさとに、貴重な世界文化遺産があるということは、大いに誇りをもっていいと思う。そして、自ら関わって将来に遺跡を語り継いでいく、語りべになってほしいという思いから、このジュニアボランティアガイドを起ち上げた。ここ3年、十分なガイド活動ができていないが、皆さんが学習したことは必ず将来役に立つときがくると思う。来年こそ、たくさんのお客さまを皆さんがガイドできるように心待ちにしながら、3日間の研修の頑張りを称えたい」などとあいさつしました。
ジュニアボランティアたちは7月27日から事前ガイド研修などを行っており、総会後は佐藤教育長らに対して伊勢堂岱縄文館でのガイドを行い、これまでの研修成果を披露しました。