2022年06月01日
コンテンツ番号14449
奥森吉の観光シーズンの幕開け
(2022年6月1日)
奥森吉にある太平湖の湖水開きが6月1日(水曜日)に行われ、今シーズン第1便となる遊覧船が小又峡へ向かって運行を開始しました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖で、湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、観光客や釣り人などで賑わいます。また、遊覧船で結ぶ小又峡は、森吉山東麓のノ口川原生林を源として、大小10余りの瀑布、おう穴、深渕(しんえん)からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されていて、遊覧船小又峡桟橋から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と、個性あふれる滝や遊歩道の終点に現れる高さ20メートルの三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日は、太平湖グリーンハウス内で太平湖遊覧船の安全運航と奥森吉小又峡来訪者の安全祈願式の神事が執り行われ、遊覧船運行事業者のぶなの郷あきた株式会社(間杉政明代表取締役)の社員や来賓、関係者など約70人が出席し、今シーズンの無事故と安全を祈願して玉串を奉てんしました。
神事のあと、主催者を代表してぶなの郷あきた株式会社の間杉代表取締役が「新緑から紅葉までの間、遊覧船「森吉丸」からの眺めは、訪れる人々にやすらぎと癒しを与える貴重な体験となるはず。当社では、遊覧船を運航して8年目のシーズンを迎えるが、無事故運行を継続するとともに安心して乗船してもらえるようスタッフ一丸となり、安全な運行を心がけていきたい」などとあいさつを述べました。
続いて、来賓を代表し虻川副市長と北秋田地域振興局の畠山賢也局長が祝辞を述べ、このうち虻川副市長は「いよいよ森吉山の観光シーズンがスタートする。市としても県と協力しながら、傷んだ登山道や森吉山周遊タクシーの整備など、来訪者の利便性を向上させて、気軽に安全に来れるようにしていきたい。そして、太平湖・小又峡を訪れる方々にこの豊かな自然に大きな満足を覚えてもらえるよう、地域一丸となって奮闘していきたい」などと祝辞を述べました。
また、今シーズンの運行開始を記念して一日船長の辞令交付が行われ、間杉社長から北秋田市地域おこし協力隊の斎藤美奈子さんに辞令が手渡されました。
このあと、遊覧船の発着所となる北清水桟橋では、遊覧船「森吉丸」の出発進行式が行われ、一日船長と関係者がテープカットをして今シーズン第一便の出航を祝いました。テープカットのあと運行を待ちわびていた観光客や関係者が遊覧船に乗り込み、一日船長の「出発進行」の号令により、小又桟橋に向けて出航しました。この日は、曇り空で時折雨が降るあいにくの天候でしたが、新緑に囲まれた太平湖と小又峡の遊覧を楽しみました。