2022年05月30日
コンテンツ番号14438
地域や職場における将来の防災リーダーとして
(2022年5月30日)
北秋田市消防本部(長岐篤市消防長)では、防火意識の高揚と知識・技術の向上を図り将来の地域防災を担う人材育成に資することを目的として、秋田北鷹高校(一関智子校長)に募集したところ、6人の生徒から自主的に志願があり、5月30日(月曜日)に「高校生消防クラブ」の結団式が行われました。
東日本大震災から10年が経過した今もなお、地震や豪雨などの大規模な自然災害が発生している中で、自主防災組織活動による自助・共助の重要性、地域防災力の充実強化の必要性が再認識されており、地域防災を担う様々な主体の一つとなる少年消防クラブ(10歳以上18歳以下で構成)では、県内初の高校生だけで組織するクラブとなります。昨年度は5人の隊員が任命されています。
高校生消防クラブは、将来の消防職・団員として地域防災の担い手育成となることを期待するもので、この日は、中嶋忍消防次長から隊員6人へ任命証が授与されました。
任命を受けたのは、隊長の工藤大陸(くどう りく)さん(3年)、副隊長の小笠原有紗(おがさわら ありさ)さん(3年)、隊員の沢藤快飛(さわふじ はやと)さん(3年)、成田礼(なりた れい)さん(2年)、佐藤晟志(さとう あきゆき)さん(2年)、三浦優輝(みうら ゆうき)さん(1年)の6人で、今年度は女子も入隊となっています。また、任期は令和4年6月1日から令和5年3月31日までとなります。
任命証の授与のあと、職員から年間行事などの説明を受け、中嶋消防次長から「高校生消防クラブへの応募に感謝を申し上げる。防災に興味を持つ高校生がいることを大変うれしく思う。皆さんには防災に関する知識や技術を習得し、将来は地域や職場において防災のリーダーとして活躍してくれることを願っている。災害はいつ起こるかわからないため、いざという時に何をすべきか、何ができるのかをこの活動を通して学んでいただきたい。皆さんの活動を全力でサポートしたい」などと激励のあいさつがありました。
結団式を終えて、工藤大陸隊長は「防災に関する知識や技術をしっかり吸収して、これからの生活などに活かしていきたい。将来、消防士になることを目指している」などと抱負を述べました。
「高校生消防クラブ」の隊員6人は、年間活動計画に沿って各訓練や講習会などに参加する予定となっています。