2022年04月01日
コンテンツ番号14163
新年度のスタートにあたり、市政運営に関する考え方を述べる
(2022年4月1日)
令和4年度の新たな北秋田市のスタートにあたり、職員の定期人事異動に伴う辞令交付式と幹部職員らに対して津谷市長の年度初めの訓示が、4月1日(金曜日)に市民ふれあいプラザで行われました。
辞令交付式では、市長部局、教育委員会、農業委員会、消防本部などで異動になった主幹級以上の職員と、新規採用職員が出席し、それぞれの部局の長から辞令が交付されました。今年度の新規採用職員は、一般行政事務16人、消防吏員4人の計20人となります。
このあと、新規採用職員を代表して、市民生活部生活課地域推進係に配属された石崎浩太郎主事が「日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓います。公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を自覚し、住民全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを誓います」と宣誓の朗読を行いました。
辞令交付式後の年度始めの訓示では、津谷市長がはじめにコロナ禍の対応に触れ「私たちは、コロナ禍で3度目の春を迎える。国内の感染状況は、3回目ワクチン接種の進展などにより緩やかに減少傾向にあったものの、国内すべての地域で2カ月余りに及んだまん延防止等重点措置の解除とともに、人の移動が多くなる季節と重なり、ここにきて増加に転じており、予断の許さない状況が続いている。北秋田市は、今年も『コロナ禍を乗り越え新たな北秋田市を目指して前へ』を合言葉に、新しい生活様式と基本的な感染対策を暮らしの中で実践し、コロナ後をしっかりと見据えて取り組みを推進する」などと述べました。
また、新規採用職員に対して「高い志を抱き、北秋田市役所に奉職することを決意した皆さんに敬意と感謝を申し上げ、心から歓迎する。皆さんは、初心を忘れることなく『地域のために、未来のために』という視点を持って職務に精励してほしい。そして、1日も早く市民の皆さんから信頼される公務員となることを期待する」などと激励しました。
続いて、全職員に対する今年度の市政運営の考え方として「令和4年度の定期人事異動は、幹部職員として福祉課長と会計課長に女性を登用し女性の活躍推進の取り組みを前進させたほか、観光・文化振興の中核を担う伊勢堂岱遺跡を所管する部署として、生涯学習課内に『世界遺産推進係』を新設した。また、長引くコロナ禍でダメージを受けている市内事業者等のサポートに引き続きあたるため、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室を存続した。幹部職員は、部下職員が気負うことなく持てる力を存分に発揮できるよう、風通しの良い職場の環境づくりに努めてほしい。また、業務の遂行にあたっては、リーダーとしてゴールまでの明確な道筋を示し、ワンチームで取り組むようお願いする。北秋田市が直面する喫緊の課題は、言うまでもなくコロナ禍対応だけではない。人口減少や少子化・高齢化、近年多発激甚化している自然災害に対する地域防災の強化に加え、デジタル化の推進、地方回帰の動きといった社会の変化に迅速な対応が求められる。時代のニーズに応えるため、あるいは掲げる目標達成に向けて取り組みを進めていくためには、確固たる財政基盤に立った持続可能な市政運営が不可欠である。市の財政状況については、行財政改革の取り組みにより一定の成果はみられるものの、社会保障関連経費は年々増加しており、また、歳入の4割を占める地方交付税は今後も人口減などにより減少が見込まれ、一層難しい財政運営を迫られることになる。歳入においては、市税やふるさと納税をはじめとする自主財源の確保を図り、市有財産の積極的な売却や債権管理委員会での情報共有を通して未収金の収納に取り組むことで、歳入のさらなる増収に努めるとともに、歳出においては、普通交付税の一本算定に伴う縮減額と同規模の抑制・圧縮をはじめとする行財政改革を徹底して行わなければならない。このような状況下にある新年度予算は、限りある財源のなかで最大の事業効果を発揮できるよう選択と集中によるメリハリの効いた編成とした。コロナワクチン接種の推進や感染防止対策、地域経済の回復に向けた様々な施策と並行して、子育て支援や教育環境の充実については、子育てサポートハウス 『わんぱーく』 の移転改築や、阿仁地区小・中学校の統合に係る現校舎の大規模改修に向けた設計に着手する。伊勢堂岱遺跡は、デジタル技術を活用した通年で遺跡の魅力を体験できるしかけづくりと、コロナ後を見据えたインバウンドや新規来訪者、リピーターを取り込むため、遺跡プロモーション事業を展開する。市民の皆さんからも注目度が高い『道の駅たかのす』整備事業は、基本設計を予算措置しているが、解決すべき課題も多いことから時間をかけてでも充実した施設となるよう十分に検討しながら進めたい。職員には、次世代に大きな財政負担を残さないように、財政状況をしっかりと認識し、無駄を省き節約に努めながら業務の効率化を図り、SDGsの取り組みにも通じる『もったいない』精神で日々の職務にあたるよう努めてほしい。今の私たちの行動が明日の北秋田市を左右する。前例踏襲や横並びなど、これまでの延長では一切通用しない千変万化の時代、将来都市像にある『住民が主役のもりのまち』の実現に向け、職員の皆さんのますますの頑張りを期待する」などと幹部職員ら118人を前に訓示を述べました。
最後に、新規採用職員20人が一人ひとり自己紹介や職員としての抱負などを述べました。
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定期人事異動に伴う辞令交付 -
新規採用職員への辞令交付 -
新規採用職員を代表して宣誓朗読する石崎主事 -
幹部職員らを前に訓示を述べる津谷市長