2021年12月27日
コンテンツ番号13746
樹氷観賞、国際樹氷サミット2022 in 北秋田市、水稲種子購入助成事業などについて説明
(2021年12月27日)
津谷市長の定例記者会見が、12月27日(月曜日)に市役所本庁舎で行われました。
会見の概要は次のとおりです。
1.今年一年を振り返って
今回の記者会見が今年最後となりますので、一年を振り返っての感想と新年の抱負を若干お話させていただきます。
まずもって今年は、市民の皆さんから4期目の市政運営を担う機会を与えていただき、地域の暮らしを守るため全身全霊で新型コロナウイルス感染症対策に取り組んだ一年となりました。
新型コロナワクチンの集団接種につきましては、医療関係者や多くのボランティアの皆さんのご協力のもとスムーズに安全な接種体制で実施することがきました。おかげさまで対象者の9割以上の方が2回接種を済まされており、改めましてご協力いただきました全ての皆さんに感謝を申し上げます。3回目の追加接種も2月から本格的に始まりますので、引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。
長引くコロナ禍で苦境に陥った方々に対する支援といたしまして、現在、おもてなし宿泊支援事業、大館能代空港・高速バス利用助成、スーパープレミアム付応援チケットなど、地域経済を支え元気にする施策を展開しております。また、地元飲食店の客足回復に向けて、10月の記者会見で北秋田市版会食時の五つのルールを発表し、市民の皆さんに会食していただけるよう呼びかけさせていただきました。
私も五つのルールを守った上で、会食を数回して飲食店の状況を確認しておりますが、お客さんの入りが戻りつつあるのかなと感じたところであります。
続いては、目の前に直面するコロナ禍対策以外の市政などに話題を転じて振り返ります。
当市の基幹産業である農業については、先般、本年産米あきたこまちの概算金が、昨年比2,000円安い10,600円と決定され、農家の皆さんにとっては大変厳しいものとなりました。当市では安心して米生産に取り組めるように、令和4年産米の種子購入費への支援を予算に盛り込むよう準備を進め、併せて、主食用米からの作付け転換や複合経営体の育成を推進してまいります。
林業については、カーボンニュートラルやSDGsの目標達成に向けて、国立市との森林整備協定に基づき、今年度、間伐事業に対し二酸化炭素の吸収量と排出量を相殺する新たな取り組みをスタートさせました。
森林管理経営制度は3年目を迎え、前山・黒沢地区については、年明けに配分計画の作成・公告、林業事業者への経営管理再委託を予定しており、順調に、森林の適切な管理・林業成長産業化に取り組んでおります。
商工業については、今年3月、栄地区の商業施設内に、北秋田ソリューションセンターの開設を実現させました。会社側によると、11月末現在26名の新たな雇用が生まれ、首都圏からの新たな業種の進出による産業振興と雇用機会の拡大が図られました。
また、七日市字門ヶ沢地内において、現在、養豚業のポークランドグループによる新農場の整備が令和4年度中の経営開始に向けて着々と進んでおります。こちらも将来的には40名程度の雇用が見込まれておりますので、誘致企業として事業進出を全面的に支援したいと考えております。
教育行政分野については、清鷹小学校が新たな歴史と伝統の創造に向け動き出しました。また、阿仁地区3校の統合校につきましても、令和5年4月の開校を目指し準備を進めております。
明るい話題といたしましては、7月に、伊勢堂岱遺跡が念願の世界文化遺産登録を果たしました。登録後は国内外から注目が集まり、想定を超える多くの方々に訪れていただいております。この賑わいを一過性のものとしないように、「北海道・北東北の縄文遺跡群」や世界自然遺産「白神山地」と連携した広域観光周遊ルートの設定と、その起点となるような仕掛けをつくり、地域に賑わいを創出したいと思っております。
もう一つ、皆さんの記憶に新しい中嶋聡監督率いるオリックス・バファローズのパ・リーグ優勝、日本シリーズでの熱戦がありましたが、観る者すべてに勇気と元気を与えてくれました。常勝中嶋オリックスに向けて来シーズンの更なる活躍を期待しております。
さて、令和4年もしばらくは感染力の強いオミクロン株や新たな変異株との闘いが続くと思われます。第6波の兆候があれば、ためらわずに各種事業の中止や停止に踏み切りますが、北秋田市は引き続き、新しい生活様式を暮らしの中で実践し、コロナとの共存、ポストコロナに向けて、力強く前進してまいります。
2.森吉山阿仁スキー場「樹氷鑑賞」と「国際樹氷サミット2022 in 北秋田市」のご案内について
いよいよ1月8日から3月6日までの期間で森吉山阿仁スキー場の樹氷鑑賞が始まります。
冬の森吉山については、良質なパウダースノーが作り出す美しい銀世界と迫力ある造形、光輝く壮大な雪化粧のパノラマを合わせ持ち、多くの観光客やウインタースポーツなどでお越しの方々から大変ご好評をいただいております。
期間中は、感染予防対策を徹底した上で、ゴンドラ山頂駅舎にて長靴・スノーシュー・ストックの無料貸出や、樹氷スタッフが樹氷散策コースの案内・サポートを行うこととしております。今シーズンも多くの皆さんに森吉山の樹氷を満喫していただきたいと思っております。
続きまして、1月29日と30日に当市文化会館を主会場に開催する「国際樹氷サミット2022 in 北秋田市」のご案内です。
山形蔵王山、青森八甲田連峰、そして当市の森吉山は、日本三大樹氷鑑賞地として、所在地3市による数年来の連携したPRにより知名度が向上し、今では冬季における東北観光の主力コンテンツに成長しております。
新型コロナウイルス感染症対策を万全に当市で開催される今回のサミットは、参加無料で事前申込制となっておりますので、世界に誇る貴重な樹氷の素晴らしさを知っていただく絶好の機会として、たくさんの市民の皆さんにご参加いただきたいと思っております。
3.水稲種子購入助成事業について
市では、コロナ禍でコメの需要が低迷した影響などで、令和3年産米の概算金の大幅な下落により経済的に大きな打撃を受けた農家を支援するため、「令和4年産米の水稲種子購入助成事業」を実施することを検討しております。
助成内容としましては、主食用米から他の水稲へ作付けが転換される場合も考慮し、主食用米のみならず加工用米や飼料用米などの新規需要米を含めた全水稲の種子購入費を対象とし、助成額は平均で10aあたり1,600円程度、対象は約650人となる見込みです。
実施時期につきましては、年度内を目途に助成ができるよう議会と相談しながら進めてまいりたいと考えております。
この助成事業により、農家の皆さんの経済的な負担の軽減と、生産意欲の向上、そして今後の営農継続につなげてほしいと思っております。
その他 オリックス・バファローズの中嶋聡監督への「市民栄誉章授与」及び「ふるさと大使就任」の打診について
オリックス・バファローズの中嶋聡監督に対し、北秋田市市民栄誉章の授与と、北秋田市ふるさと大使への就任の2つについて打診しておりましたところ、球団事務所を通じて「両方とも、今回は辞退させていただきます」というお返事をいただきました。
残念に思うところもありますが、「次こそは日本一を必ず獲りに行く」という中嶋監督の強い気持ちの表れであると受け止めております。
中嶋監督におかれましては、その卓越した手腕を存分に発揮され、チームを見事25年ぶりのパ・リーグ優勝へと導き、そして、クライマックスシリーズ、日本シリーズと熱い戦いを演じられ、今年一年、私たちに多くの勇気と感動を与えてくれました。
来シーズンも北秋田市民の皆さんと一緒に、オリックス・バファローズと中嶋監督のより一層のご活躍と日本一奪取を心から期待しております。頑張ってください。