2021年10月29日
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美しい歌声が墓前に響く
(2021年10月29日)
北秋田市出身の作曲家・成田為三先生の命日に合わせて、10月29日(金曜日)に米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われました。墓前演奏は成田為三先生の作品と業績を称え、後世に歌い継いでいくことを目的に開催されており、この日は関係者ら約50人が参加し、墓前で代表曲を捧げました。
成田為三先生は、明治26(1893)年に米内沢で生まれ、20歳まで小学校教員として秋田で生活をしていました。その後上京し、東京音楽学校(現在の東京藝術大学)に入学、童謡「赤とんぼ」などの数々の作品を生み出した作曲家・山田耕筰の教えを受け、在学中に代表作「浜辺の歌」を作曲しました。他にも「かなりや」や「秋田県民歌」など、今なお愛され続ける作品を数多く残されました。1945年10月29日に脳溢血で51歳という若さで急逝し、遺骨が米内沢の龍淵寺に埋葬されました。
墓前演奏は初めに奥山亮修住職が読経を行い、参加者が手を合わせました。
その後、浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が「山の紅葉」と「かなりや」を、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露しました。最後に全員で「秋田県民歌」を合唱し、演奏を締めくくりました。
小学校1年生から浜辺の歌少年少女合唱団に所属する泉谷優奈さん(大館国際情報学院高1年)は「素晴らしい曲を作ってくれた為三先生への感謝の気持ちを込めて歌った。これからはより綺麗に歌えるように練習を頑張っていきたい」と感謝と決意を述べました。