2021年09月12日
コンテンツ番号13299
救命率の向上と地域の安全のために
(2021年9月12日)
浦田地区AED救命ステーションの開所式が、9月12日(日曜日)に浦田交流センターで行われました。
「AED救命ステーション」とは、バイスタンダー(その場に居合わせた方)が救命を目的としてAEDを使いやすい環境の整備をするための事業です。また、応急救護体制の強化を図るため、当該地域において心配停止の傷病者が発生した場合、あらかじめ消防期間で救命講習等の教育を受けた住民が消防署から連絡を受け、救急隊が到着するまで応急手当を行う「ファーストレスポンダー体制」の導入も進めています。
開所式には地域住民26人が参加し、最初にファーストレスポンダーとして講習等を受けた地域住民5人(1人欠席)へ任命書の交付が行われたあと。奥田賢一自治会長から「合併により病院の縮小、さらにこれから消防分署の移転などもあり、地域で救急に対する不安があると思う。AEDの設置や消防の協力で救急の仕組みを整えたことで地域の安心につながると思う」とあいさつがあり、長岐消防長からは「24時間使えるAEDを設置することで地域の人たちで命を救える体制ができた。このような取組みを今後市内に広めていきたい。迅速な救命にはお互いの協力が必要。お互い協力して近くの人を助ける『互近助』の気持ちで救命活動に臨んでもらいたい」などとあいさつがありました。
この後、AEDを使用したデモンストレーションが行われ、救急隊が到着するまでの心肺蘇生の流れを地域住民へ説明しました。また、市民病院循環器内科診療部長の佐藤誠医師を講師にむかえ「ひとりひとりが救命のワンピース」と題した講演があり、救急の事例を紹介し、迅速な救急の大切さについて話しました。