2021年08月17日
コンテンツ番号13231
戦争の悲惨さと平和の尊さを風化させることなく未来へ語り継ぐ
(2021年8月17日)
北秋田市戦没者追悼式が、8月17日(火曜日)に市文化会館で行われ、戦没者の遺族や関係者が黙とうや献花を行い、戦没者の冥福を祈るとともに恒久平和を祈念しました。
戦没者追悼式は、第二次世界大戦で亡くなられた市出身者を追悼し、恒久平和を祈念するために行われており、市出身の戦没者は約1,700人とされています。
前年度の追悼式と同様、今年度も新型コロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小して戦没者遺族の代表10人と関係者のみでの開催となりました。
この日の式典では、黙とうを行ったあと、津谷市長が「先の大戦で犠牲となられました方々の御霊に対し、北秋田市民を代表し謹んで哀悼の意を表します。祖国の平和と発展を願い、またご家族の安寧を念じ、苛烈を極めた戦闘の中で傷つかれた皆様、あるいは戦後に至るまで異郷の地に残され、祖国に帰ることがかなわなかった皆様のご無念に思いを馳せますと、万感胸に迫るものがございます。また、最愛のご家族を失われ決して癒されることのない苦しみを胸に、今日に至るまで長く苦しい日々を過ごしてこられましたご遺族の皆様のご心痛を拝察いたしますと、痛惜の念に堪えません。ここに改めて、北秋田市関係戦没者、1,700人余りの方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様のご労苦に対し衷心より敬意を表します。私たちが日々豊かな暮らしを享受している今日の平和と繁栄は、戦禍の中で尊い命を捧げられた戦没者の皆様の重い犠牲の上に築き上げられてきたものであることを決して忘れることなく、悲しい歴史を二度と繰り返さないとの決意を新たにいたしております。戦没者の皆様が、かけがえのない命をもって示された戦争の悲惨さと平和の尊さを、風化させることなく未来へと語り継ぎ、希望に満ち溢れ、健康で心豊かな社会を永遠に築いていくことが私たちに課せられた使命であると信じ、全力を尽くすことをお誓い申し上げます。結びに、戦没者の御霊が安らかなることをご祈念申し上げますとともに、ご遺族の皆様のご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げます」などと式辞を述べました。
続いて、佐竹秋田県知事の代理として畠山賢也北秋田地域振興局長、黒澤芳彦北秋田市議会議長、高橋久雄北秋田市遺族連合会会長からそれぞれ追悼のことばが述べられました。
式の最後には、遺族代表や関係者がステージ中央に飾られた祭壇へ献花と拝礼し、戦没者の冥福を祈りました。
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式辞を述べる津谷市長 -
献花する遺族代表