2021年06月30日
コンテンツ番号13032
木を知り、木を愛し高い技術で地域に貢献
今回は、木材の製材や、木材を使った製品を製作・施工を数多く行っている藤島木材工業株式会社を紹介します。
藤島木材工業株式会社で取締役を務める、藤島新さんにお話しを伺いました。
Q.藤島木材工業株式会社は主に何をしている会社ですか?
「楢(ナラ)、栗(クリ)、欅(ケヤキ)、山桜(ヤマザクラ)などの樹を製材して広葉樹(ハードウッド)の木材と、その木材を利用した製品を作っています。最近では地元の秋田杉でも同様に製品を作っています。また、同じ敷地にある藤島林産株式会社では、丸太を製材した際に出る端材を利用したフローリング等を作っています」
Q.どのような商品・施工を手掛けていますか?
「家具製造用の板材、テーブル天板用の一枚板や横ハギ材、ピアノ工場向けの集成材、フローリングや広葉樹チップなどを製造しています。地元のHOLTOさんなどに家具の材料となる木材を納品したり、市民ふれあいプラザコムコムのフローリングも担当しました」
Q.現在のおすすめ商品はなんですか?
「テーブル天板やカウンター、棚板、フローリングです。塩ビ(ポリ塩化ビニル)やポリ板(ポリエステル化粧合板)ではない本物の木の質感が特徴です。特にいま人気なのはテーブル天板で、大工さんや工務店を通して注文が入りますが、ご希望があれば直接注文を受けることもできます」
Q.お客様にどのように利用してもらいたいですか?
「本物の木は、年数が経つにつれて風合いが増し、価値が高まっていきます。使っているお客様の歴史も刻まれていきます。生活の中に木があることを味わい、年数長く愛用していただきたいです。フローリングや家具、木材等について、個人の方でも企業の方でも、気軽にご相談いただければ、可能な限り対応していきたいと思います」
Q.今後について
「弊社の工場は、製材から加工・塗装までできるラインがそろっています。さらに、乾燥が難しいブナの木も製品として提供できる楽器材で培った高い木材乾燥技術があります。この特徴を活かして、短納期で加工度の高い注文に対応し競争力を強化しています。また、国産材を使った製品の要望が高まっているので、秋田、岩手、青森の北東北三県の木を使った製品を供給し、地域経済の活性化に役立てたいと思います。新たな取り組みとしては、地元で異業種の仲間とTANOCを結成しました。それぞれの素材と技術を組み合わせた商品に力を入れているので、楽しく魅力のあるものづくりで地元を盛り上げていきます。ぜひ、職人や工場の技術を見学しに来てください」