2021年06月07日
コンテンツ番号12961
伊勢堂岱遺跡の世界文化遺産登録に向けた今後の取り組み、市議会6月定例会の招集、新型コロナワクチン接種状況、市独自の新型コロナウイルス緊急経済対策(第4弾)など説明
(2021年6月7日)
1.伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向けた今後の取り組み
皆さまご案内のとおり、先月26日、ユネスコの諮問機関であるイコモスから「伊勢堂岱遺跡」を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」を世界文化遺産に登録するよう、世界遺産委員会に対して勧告がありました。改めて、これまでご尽力いただきました国や県、地域の皆さまをはじめとする多くの関係各位に心から感謝を申し上げます。
世界遺産委員会は、7月16日から31日の期間にオンラインで開催される予定となっていますが、当市といたしましては、密にならないよう対策を講じたうえでパブリックビューイングを用意させていただき、皆さまとともに悲願達成の瞬間に立ち会い、喜びを分かち合いたいと考えています。
さて、いよいよあと一歩となりました世界文化遺産登録に向けて気運を盛り上げるために、コムコムや縄文館、文化会館において「北海道・北東北の縄文遺跡群」の17カ所からなる構成遺産を紹介する「特設パネル展」などを計画しておりますほか「世界遺産のあるまち」として、市民の皆さまにも、改めて「伊勢堂岱遺跡」を知っていただくために、広報や市のホームページで特集企画を予定しています。また、イコモス勧告、そして世界文化遺産登録を機に、実際に訪れてみたいと思われている方のために、市内から「伊勢堂岱遺跡」までのバスツアーや、内陸線を利用したツアーの開催などを検討したいと思っています。私も折に触れ、縄文から受け継ぐ北秋田の宝「伊勢堂岱遺跡」の価値や魅力を発信し、気運醸成を図ります。
現在「伊勢堂岱遺跡」を訪れるお客さまは、イコモス勧告前と比べて約3倍に増えており、今後ますます世界の縄文や考古学ファンはもちろん、多くの皆さまから注目が集まることになります。当市としましては、ジュニアボランティアガイドの更なる育成・充実を図り、お出迎えの環境を整えながら、大館能代空港、内陸線、日沿道と他にはない恵まれた交通体系を武器に「北海道・北東北の縄文遺跡群」や北東北観光の「起点」となるよう取り組みを推進したいと考えています。
2.令和3年 北秋田市議会6月定例会
本日、令和3年北秋田市議会6月定例会を6月17日に招集することとしました。
今定例会には、「北秋田市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」とする条例案が1件、補正予算案関係が9件、合川公民館の改築に関する「工事請負契約の締結について」をはじめとする単行議案が3件、報告2件の計15件の提案を行うこととしています。
概要は、先ほど行われました議会運営委員会において総務部長から説明をさせておりますが、特に一般会計補正予算案について説明させていただきますと、既定の予算の総額に3億4,505万4千円を追加して、予算の総額を232億6,756万2千円とするものです。
一般会計補正予算案の主な歳出としましては、ふるさと寄附金事業として44,100千円、電算システム移行事業として60,107千円、緊急経済対策関連事業として
- 店舗・事業所等改修支援事業補助金 60,000千円
- 新しい生活様式への対応備品等購入支援事業補助金 6,000千円
- Web会議等環境整備支援事業補助金 15,000千円
新型コロナウイルスワクチン接種事業として33,860千円、道の駅たかのす整備事業として21,901千円を計上しています。
3.新型コロナウイルスワクチンの接種状況
はじめに、市民の皆さまにワクチン接種の予約に関する大事なお願いです。
予約の際は、必ずクーポン券がお手元に届いてからお願いします。当市では、予約の集中を避けるため、年齢を区切り、日を分けてクーポン券を発送しています。電話が込み合いますと繋がりにくい場合もありますので、ご理解とご協力をお願いします。なお、65歳から74歳までの方へのクーポン券は、5月26日より年齢の高い順から発送を始め、6月15日までに終える見込みとなっており、予約状況は、5月31日現在、5,566人となっています。
次に、当市における新型コロナウイルスワクチンの接種状況をお知らせします。
高齢者施設の巡回接種は、対象者(1,281人)の約70パーセントにあたる866人が2回目の接種を終了しています。
75歳以上の高齢者の方への集団接種は、5月12日から6月6日までの期間、医療関係者や市民ボランティアの方々のご協力のもと、大きな事故もなく順調に進み、3,013人の方が1回目の接種を終えており、そのうち501人の方が2回目の接種を終えています。
個別接種は、5月31日より市内4医療機関でスタートしました。
65歳以上の高齢者の方への接種は、医師団から特段のご協力をいただきまして、日程の追加及び接種定員が増加され、7月末までに終了する見通しが立ちました。また、クラスターの未然防止対策として、6月に行う集団接種の時間を延長し、高齢者施設等の従事者への接種を行うこととしています。
16歳から64歳までの接種につきましては、8月から9月末までに終了する計画としていますが、12歳以上の接種も国から示されたことから、拡充された年齢層への対応について、医師団等と協議します。
スムーズに安全な接種体制を確保するため、従事者も一生懸命取り組んでいますので、接種を受けられる皆さまにおかれましても、ご理解とご協力をお願いします。
4.北秋田市独自の新型コロナウイルス緊急経済対策【第4弾】「緊急子育てサポート事業」の実施
当市では、新型コロナウイルス感染症拡大防止と事業継続、そして地域経済を下支えするため、このたび、学生支援や農業支援、店舗支援や交通支援といった第4弾となります北秋田市独自の緊急経済対策を実施します。
第4弾の中から、子育て世帯を応援する「緊急子育てサポート事業」について紹介させていただきます。
この事業は、高校生までのお子さんがいらっしゃる世帯に対して、お子さま一人あたり、商品券と飲食券をそれぞれ1万円分、合計2万円分をお届けし、コロナ禍で何かと出費がかさむ子育て世帯の経済的な負担の軽減を図ることをねらいとしています。
商品券と飲食券は6月1日から来年1月31日までの使用期間として、市内の多くの取扱店でご利用いただけます。詳しくは、6月1日広報の折り込みをご確認ください。なお、対象となる児童・生徒数で約3千人、世帯数では約1,800世帯への商品券と飲食券は、既に簡易書留郵便で送付済となっています。子育て世帯の皆さまには、どうぞ余すことなく商品券と飲食券をご利用いただき、地元店舗の売り上げならびに地域経済活性化にご協力いただきたいと思います。
5.コロナ禍における女性の負担軽減対策事業の実施
コロナ禍において経済的な困窮などにより「生理の貧困」に悩む女性を支援するため、市民に生理用品を無償で提供する「北秋田市コロナ禍における女性の負担軽減対策事業」、通称名「北秋田市あじさいカード事業」を実施することとしました。
無償提供されるものは、申し出1回につき、1セット(昼用28枚入りと夜用9枚入り)としています。提供窓口は、本庁舎1階福祉課の8番9番窓口、3つの総合窓口センター、保健センターの5カ所を設置します。
初めて申請する方は、窓口で申込書に住所氏名の記入をお願いしますが、専用の「あじさいカード」が交付されますので、その後はカードを提示、またはスマートフォンなどで撮影したカードの画像を提示いただくことで受け取ることができます。
また、市内の小中学校では、児童生徒が養護教諭等に申し出れば、保健室で必要となる数を受け取ることができます。
この事業により、困っている女性の精神的・経済的負担を少しでも軽減したいと考え、取り組むこととしたものです。事業の開始は、今月下旬として準備を進めてまいります。