2021年05月31日
コンテンツ番号12946
将来の地域防災を担う人材に
(2021年5月31日)
北秋田市消防本部(長岐篤市消防長)では、防火意識の高揚と知識・技術の向上を図り将来の地域防災を担う人材育成に資することを目的として、今年創立10周年を迎える秋田北鷹高校(一関智子校長、生徒592人)に募集したところ、5人の生徒から自主的に志願があり、5月31日(月曜日)に「高校生消防クラブ」の結成式が行われました。
東日本大震災から10年が経過した今もなお、地震や豪雨などの大規模な自然災害が発生している中で、自主防災組織活動による自助・共助の重要性、地域防災力の充実強化の必要性が再認識されており、地域防災を担う様々な主体の一つとなる少年消防クラブ(10歳以上18歳以下で構成)では、県内初の高校生だけで組織するクラブとなります。これは、将来の消防職・団員として、地域防災の担い手育成となることを期待するもので、この日は、長岐消防長から隊員5人へ任命証が授与されました。
任命を受けたのは、隊長の鈴木悠介さん(3年)、副隊長の鎌田流羽さん(3年)、隊員の千葉音陽さん(3年)、松橋藍斗さん(3年)、工藤大陸さん(2年)の5人で、任期は令和3年6月1日から令和4年3月31日までとなります。
任命証の授与のあと、職員から年間行事などの説明を受け、長岐消防長から「入隊された皆さんに3つのお願いがあります。1つ目は『知る』ということで、過去の災害を知り防災に関心を持っていただくこと。2つ目は『危機意識を持つ』ことで、いざというときに慌てないこと。3つ目は『備える』ということで、災害に備えるため防災訓練などに参加することも大事なことです。この3つを意識してこれからの活動に従事してほしいと思います。将来、皆さんが地域や職場で防災のリーダーとして活躍してほしいという願いがありますので、私たちも全力でサポートしたいと思います」などと激励のあいさつがありました。
結成式を終えて、鈴木悠介隊長は「将来は消防士を目指しているため、この入隊を契機に、勉強しながら消防士に一歩でも近づくためにも必要と思い入隊しました。東日本大震災も経験しており、備えがあれば被害が最小限に抑えられることから、防災ということが大事だと思っています。今後の活動に対して真剣に話しを聞き、学び、自分のためになるように隊員と協力して頑張ります」などと抱負を述べました。
「高校生消防クラブ」の隊員は、年間活動計画に沿って各訓練や講習会などに参加する予定となっています。
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長岐消防長から任命証授与 -
高校生消防クラブに入隊した5人