2021年05月27日
コンテンツ番号12919
イコモス勧告「登録にふさわしい」
(2021年5月27日)
伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、5月26日(水曜日)にユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスの評価結果を受けて、世界文化遺産登録への記載が適当であるとの勧告がなされました。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、17の考古遺跡で構成されるもので、県内では「伊勢堂岱遺跡」(北秋田市)と大湯環状列石(鹿角市)の2遺跡が含まれます。
翌日の27日、市民ふれあいプラザ「コムコム」では、このたびの勧告を祝う垂れ幕がおろされ、関係者が喜び合いました。
勧告を受けて、伊勢堂岱遺跡ワーキンググループの佐藤善壽代表が「これまで紆余曲折ありましたが、ようやく認められて最終段階を迎えることができました。今後も改めて伊勢堂岱遺跡の素晴らしい価値をお届けしたい気持ちでいっぱいです」などとコメントされました。
続いて、津谷永光市長が「本当に感無量です。多くの方々のご尽力で、ようやく実現を迎えられるあと一歩のところにきたという高揚感と期待、そして今後の展望も見据えながら率直にうれしい気持ちです。ただ保存していくだけでなく、活用しながら地元の誇りとなるような遺跡としたいと思います。また、パラリンピックの聖火フェスティバルも含めて多くの方々が関心を寄せていただき、地域の発展にも期待をしています」などと感想を述べました。
また、教育委員会生涯学習課の榎本剛治学芸員が「勧告内容も高い評価を得て、まずは一安心しました。これから縄文文化を世界に発信し交流できるのではないかと思いますので、今後も地域の方々と伊勢堂岱遺跡の魅力を知っていただく活動を展開していきたいと考えています。また、これを契機に将来の考古学者も育ってほしいと願っています」などと述べました。
本年の世界遺産委員会の審議と決議は7月に予定されていて、世界文化遺産の登録が正式に決定する運びとなります。
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喜びのコメントを述べる佐藤代表 -
勧告の感想を述べる津谷市長 -
勧告の感想を述べる榎本学芸員