2006年07月14日
コンテンツ番号11177
~14日、八幡宮綴子神社例大祭~
東北地方では最も古い八幡宮として知られる綴子神社(武内朋子宮司)の例大祭(通称:綴子大太鼓祭り)が、7月15日(金)、同地区で行われ、直径3メートルを超える大太鼓や、獅子踊りなどの郷土芸能が神社に奉納されました。
このお祭りは700年以上の歴史があり、農業用水の不足に悩んでいた当時の村人たちの、雨乞いと豊作祈願の神事としてお祭りが始まったと伝えられています。
お祭りで奉納される大太鼓は、雨乞いのため、天に届くような大きな音を轟かせる必要があったことから次第に大きくなり、明治の末期にはすでに直径6尺(1.8メートル)ほどであったといわれています。
また、奉納は出陣行列の形式で行われており、地区内の上町(うえまち)と下町(したまち)の2つの集落が徳川方と豊臣方に別れて1年交代で奉納を行います。
今年の当番町は下町。平成元年、世界一大きな太鼓としてギネス認定になった直径3.71メートルの大太鼓を持っている集落です※。下町にはこのほか、直径が3.44メートル2.52メートルの太鼓もあります。(※現在ギネスブックに登録されている太鼓は、外国の直径4メートル以上の太鼓。和太鼓としては、上町集落の3.8メートルのものが最大)
この日、「ヤツパリ」といわれる棒術の使い手を先頭に100人あまりの出陣行列が集落内の基幹集落センターを午前11時過ぎに出発、3台の大太鼓を打ちながらしながら綴子神社に向かい、正午過ぎ神社に到着、地元の人たちや観光客が見守る境内で奉納行事を行いました。
奉納は「とざい(東西)、とうざい~東北災難穏やかに、枝も栄える御代の松・・・」と、太夫の口上で始まりました。最初に、子どもと大人の奴踊りが軽快な所作と艶やかな衣装で観衆の目を引くと、続いて勇壮な獅子踊りが披露され、大きな拍手を受けていました。また、小学6年生3人による「子獅子」の踊りもピタリと決まり、満場の喝采を浴びていました。
この後、各芸能は大太鼓を従えて集落内の数カ所で披露され、伝統の演技と子ども奴や子獅子のかわいい踊りに各屋々からたくさんのお花(寄付)が上がっていました。
また、奉納行事の前に神社境内で行われた作占い「湯立ての神事」では、今年の作況は「良好」とのご託宣が出ています。