2006年08月06日
コンテンツ番号10807
村上敏明(テノール)
昭和47年(1972年)9月6日生れ。33歳。国立音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第17期生修了。平成11年度文化庁芸術インターンシップ研修員。2001年12月より文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間イタリアのボローニャに留学、第2回ミネルビオ国際声楽コンクール、2003年レオンカヴァッロ国際声楽コンクールでともに第1位優勝をはじめ、第8回オルヴィエート等の10の国際コンクールで優勝ならびに上位入賞を果たす。
国内でも、2000年第31回イタリア声楽コンコルソ・テノール特賞、01年第37回日伊声楽コンコルソ第3位、第2回ベルカント・テノーレ・コンコルソ第1位優勝ならびに聴衆賞等を受賞し、2004年には第40回日伊声楽コンコルソ第1位優勝、第35回イタリア声楽コンコルソでシエナ大賞受賞。中島基晴、中村卓郎、パリで・ヴェントゥーリの諸氏に師事。
1999年3月「ラ・ボエーム」のパルピニョールで藤原歌劇団にデビューし、同年12月には新国立劇場に藤原歌劇団共催「蝶々夫人」の神官でデビューした。 その後、新国立劇場公演には「リゴレット」「イル・トロヴァトーレ」に出演。イタリア留学中、研鑽のかたわら、2002年オルヴィエートのマンチネッリ劇場での「リゴレット」のマントヴァ公爵でイタリア・デビューを果たす。その後、フェッラーラで「蝶々夫人」のピンカートン、ボローニャで演奏会形式「イル・トロヴァトーレ」のマンリーコなどに出演し、特に後者はイタリア国営放送でラジオ放送され反響を呼んだ。
そのほか、フォッサーノ、ヴェンティメッティミッリアでの「リゴレット」などに出演。 2003年11月、文化庁在外研修を終えて一時帰国し、長野、京都などでコンサートに出演のほか、04年4月には津田ホールでリサイタル開催。 2002年にロヴェレートのG.ヴェルディ協会よりヴェルディ記念賞をC.コロンバーラとともに受賞。平成16年度第15回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞により、2004年10月より再びボローニャに留学中。 そして2005年1月の藤原歌劇団「ラ・トラヴィアータ」にアルフレードで出演し、大好評を博した。
その後渡伊、7月に帰国し7月15日には北九州市において渡辺葉子追悼コンサートに出演。8月には、藤原歌劇団公演オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」のシャズイユ僧院長で好評を得る。年末には葛飾区第九及び、丸ビルのジルベスターコンサートの第九に出演。2006年2月には藤原歌劇団公演オペラ「蝶々夫人」のピンカートンに出演し喝采を浴びる。今後の活躍が更に期待されている注目のテノール。 藤原歌劇団団員。
江澤隆行(ピアノ)
日本大学芸術学部卒業。東京芸術大学別科終了。伴奏ピアニストとして多くの歌手との共演や二期会音楽スタッフとしての活動の後、笹川音楽財団に助成により2001年1月よりパリ市シャトレ劇場に研修生として派遣され、その間劇場内ホワイエや、パリ日本大使館公邸での演奏会にも出演する。続いて『Jeunes voix du rhin』というオペラ研修施設のメンバーに東洋人として始めて選ばれ、アルザス地方コルマールにおいて数多くの公演に携わりながら、オペラ伴奏の技術や歌唱指導の教育を受けた。
現在は主にフランス国立ライン劇場、及びシャトレ劇場において多くのオペラに、世界初演の新作を多く含む、重要なプロダクションに参加するとともに、ピアニストとして各地の音楽祭にも出演している。第4回静岡国際オペラコンクール公式伴奏者。フランス・ストラスブール在住。