2008年06月18日
コンテンツ番号10776
昭和38年に阿仁合線として鷹巣―比立内区間が開通、幾度かの工事延期、中止が 繰り返され廃止路線となりながらも県内最長の十二段トンネル(延長5,697m)の完成 で、郡境が一つに結ばれ、両線の存続が第三セクター「秋田内陸縦貫鉄道株式会社」 となり平成元年4月1日に念願の全線開業を迎えて以来、市民の通勤・通学の手段と しては勿論のこと、特に豪雪地帯でもあり高齢者にとっては冬期間の交通手段として 最も安心・安全な生活路線として重責を担ってきております。
道路網の整備、少子・高齢化により乗車人員の減少で廃止か存続かの議論を余儀な くされておりますが、内陸線は沿線住民だけの問題ではなく、秋田県全体の問題とし て考えなければならないと思います。 内陸線をなくすことは秋田県の元気を失うことにつながります。また、災害時の交通手段として重要な路線と考えます。
合併してから新しい街づくりが着々と進行し、大型店の開店、21年の市民病院の 開院、23年には統合高校もできることからますます内陸線が重要視されてきており ます。10月には観光庁が新設される見通しであり、自然豊かな森吉山周辺の観光が 全国から注目されており、県・市が進めている観光行政の重要な役割を担っており、 内陸線そのものが観光資源であり走る文化財でもあります。
各地からのサポーター、ボランティアの皆さんのご支援や、市では各世帯で回数券 購入、市役所職員の内陸線通勤など存続に向けて積極的な取り組みで乗車運動を展開 しております。また、秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソンの再開 により、全国からの参加ランナーが角館―鷹巣間の内陸線を利用します。
廃止することにより地域がますます疲弊し、限界集落から孤立集落へとなることも 危惧されることから地域の活力を生み出すためにも秋田内陸縦貫鉄道を存続することを決議し、関係機関へ強く要望するものとする。 以上、決議する。
平成20年6月18日
北秋田市議会