2017年08月01日
コンテンツ番号3698
古民家で民話を楽しむ
県北地区に伝わる民話を楽しむ「古民家で民話を聞こう」が、8月1日(火)に北秋田市七日市の市指定文化財「長岐邸」で開かれ、夏休み中の小学生など地域住民約60人が参加しました。
この催しは、地域に伝わる民話を未来に引き継ぐことと、メンバーの読み聞かせのレベルアップを図ろうと、北秋田市の市民提案型まちづくり事業補助金を活用し、読み聞かせ活動に取り組む「鷹巣南小学校お話し会クローバーZ」(長岐直介代表)が、今年初めて開いたものです。この活動は、3年間継続することが決まっています。
はじめに、長岐代表が長岐邸について参加者に説明し、「お話し会は今年で活動18年目になりますが、ふるさとを知らずにふるさとを愛せません。皆さんと一緒に民話を勉強し、岩手県遠野市のように秋田県では北秋田市が民話の里と言われるよう頑張っていきたい」とあいさつしました。
この日は、北秋田市の上杉洋子さん、小林玲子さん、近藤文廣さん、大館市の河田竹治さん、鹿角市の山口京子さんの5人の語り部が、それぞれの地域で語り継がれている民話を披露しました。
このうち、北秋田市の上杉さんは阿仁地区に伝わる民話「茂吉の猫」を紹介し、主人公の茂吉に傷つけられた飼い猫が化け猫になり、茂吉に復讐する様子を情感豊かに語りました。また、北秋田市の近藤さんが語った「かまくらのごんごろう」は、七日市地区の葛黒集落の伝承を基にした民話で、ならず者の権五郎を住民が懲らしめて改心させる内容。参加者たちは、秋田弁の優しい語り口と古民家の懐かしい雰囲気を楽しんでいました。