2017年08月08日
コンテンツ番号3688
財産の無償譲渡を可決
平成29年北秋田市議会第2回臨時会が、8月8日(火)に議事堂で開かれ、財産の無償譲渡についての議案が原案のとおり可決されました。
議会冒頭、佐藤昭洋教育長が発言を求め、7月14日に伊勢堂岱遺跡内で生涯学習課の宮腰正樹課長が子熊に襲われて負傷した事故について「当日は、全国史跡整備市町村協議会東北地区協議会研修会2日目の現地研修があり、伊勢堂岱遺跡等の見学を予定していた。課長等が見学に備えて、安全確認のため遺跡の下のほうから、爆竹を鳴らすなどの対策を取りながら遺跡内に入っていったところ、課長が子熊に襲われ顔面や両腕を中心に負傷した。課長とは少し離れたところにいた3人が大声を出しながら駆け寄り、子熊を追い払った。すぐに救急車で北秋田市民病院に向かい、その後ドクターヘリで弘前大学病院に搬送され、形成外科医による手術を受けた。入院期間は10日間で、その後は自宅療養しながら北秋田市民病院に通院し、7月31日から職場に復帰している。事故のあと、遺跡の見学は中止しているが、縄文館は職員を含めた2人態勢で従来どおり開館している。8月5日から20日までの予定で始まったジュニアボランティアガイドの体験学習は、縄文館まで保護者に送迎してもらい、駐車場まで職員が出て対応しており、ガイドは縄文館のみとしている。今後の遺跡内の安全確保については、関係機関と協議のうえ周辺環境の整備や時間制限を設けた見学マニュアルを作成するなど、ハードとソフトの両面を整えたうえで、安全に遺跡の見学ができるよう環境を整えていく」などと報告しました。
臨時会には、財産の無償譲渡についての単行議案が1件が上程されました。議案は、阿仁合駅舎右側の阿仁町商工会館(延床面積356.4平方メートル)の建物を秋田内陸線縦貫鉄道株式会社(代表取締役社長吉田祐幸)に無償譲渡するもの。
阿仁町商工会館は、阿仁町商工会が昭和63年11月に総事業費5,001万円で建築したもので、北秋田商工会となってからは、阿仁支所として利用されていましたが、今年の3月に商工会から支所の廃止による市への無償譲渡の申し出があり、7月26日に無償譲渡契約を終えています。今回、この建物を内陸線に無償譲渡するにあたり、阿仁合駅の駅舎機能の拡大を図ることを主眼に、待合室の拡大、こぐま亭の移設拡大、観光案内所の新設、トイレのバリアフリー化等を含めた観光拠点としての施設整備を図るとしており、会社や関係機関と協議を進めています。今後は、9月上旬から建物の改修工事に着手し、来年3月20日頃に完成する見込みとなっています。
議員から議案に対する質疑や討論はなく、簡易採決の結果、全会一致で原案のとおり可決されました。