2017年08月19日
コンテンツ番号3682
戦没者を追悼し平和の尊さを継承
北秋田市戦没者追悼式が、8月19日(土)に市文化会館で行われ、戦没者の遺族や関係者が黙とうと献花などで追悼の誠をささげ、恒久平和を祈念しました。
戦没者追悼式は、第2次世界大戦で亡くなった市出身者を追悼し、平和を祈念しようと開かれているものです。北秋田市の戦没者は約1700人。この日は、遺族や関係者約200人が参列し黙とうや献花などで戦没者の冥福を祈りました。
式典では、君が代斉唱に続き、黙とうを行い戦没者へ哀悼の祈りをささげたあと、津谷市長が「遠い異境の地で亡くなられた多くの方の胸を思うと、身に余るものがあり、改めてご冥福を申し上げる。また、最愛のご家族を失った悲しみに耐え、戦後様々な困難を乗り越えてこられた御遺族の御苦労に対し、敬意を表する。戦後我が国は、大戦という混乱の中から立ち上がり、幾多の困難を乗り越え、今日の平和と繁栄を築き上げてきた。北秋田市もさらなる発展を心に期しているところではありますが、平和で豊かな生活が戦争によって心ならず命を落とされた方々の尊い犠牲の上に築かれていることをけっして忘れることなく、これからの郷土を守り育て、誰もが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいく。戦後72年を迎え、国民の8割が戦後生まれとなったいま、改めて大戦で学んだ多くの教訓を心に刻み、平和の大切さと戦争の悲劇を次世代へ語り継ぐことが、私たちひとりひとりに課せられた責務である。非核平和都市を宣言している本市といたしましては、今後とも恒久平和を願い、より一層努力することをここに誓う」などと式辞を述べました。
続いて、佐竹敬久県知事代理の北秋田地域振興局の高橋靖弘局長、北秋田市議会の松尾秀一議長がそれぞれ「恒久平和の確立に積極的に貢献するとともに、先人から受け継いだ美しい自然や郷土を大切に守り、県民が夢と希望を持って心豊かに暮らせる元気なふるさと秋田の実現に向けて、全力を尽くすことを誓う」、「永遠の平和達成のため、北秋田市議会として一層の努力をする。戦没者の御霊に永久の安らぎと、御遺族のご健康とご多幸を念じる」などと追悼のことばを述べました。
また、北秋田市遺族連合会の高橋久雄会長が「戦争で亡くなられた先人たちのおかげで今日の平和があることを忘れてはならない。歴史から学ぶべき教訓を胸に刻み、その記憶を風化させることなく、子や孫世代に受け継ぎ、恒久平和実現のため、一層の努力をすることを誓う」などと追悼のことばを述べました。
最後に、津谷市長、遺族会代表者、関係者がステージ中央の菊の花で飾られた祭壇に献花するとともに、客席の遺族の皆さんもホール内の献花台に献花し、戦没者の冥福を祈りました。