2017年07月22日
コンテンツ番号3662
資格取得に向けた研修がスタート
高校生を対象とした介護職員初任者研修の開講式が、7月22日(土)に特別養護老人ホームつむぎの彩で行われ、資格取得に向けた130時間の研修がスタートしました。
介護職員初任者研修とは、介護施設で介護職として働くためや訪問介護業務を提供するために必要な知識と技術を身に付ける研修制度です。以前のホームヘルパー2級に相当します。研修を修了した場合には、介護職員としての就職が可能なほか、修了後に現場を3年間経験すると「介護福祉士」、5年間で「介護支援専門員(ケアマネージャー)」等の資格取得も可能になります。修了までは、職務の理解や介護の基本、こころとからだのしくみと生活支援技術など130時間の研修が必要で、民間が行う同研修では10万円前後の費用が必要となります。
この度の研修は、市が高校生の地元への就職支援と介護職の人材不足解消を目的に、社会福祉協議会の協力を得ながら無料で開催したものです。6月から北秋田市と上小阿仁村の高校生を対象に募集したところ、14人の応募がありました。受講生たちは、9月10日の修了式まで夏休みや以後の土日を利用して、資格取得に向けて講義や演習に取り組みます。
研修初日となったこの日は、開講式が行われ、はじめに北秋田市社会福祉協議会の髙坂祐司会長が「人生100年とたとえ大きく分けると、20年が学びの場、50年が働きの場、30年が老後ということになり、長い期間働かないといけない。福祉の仕事は厳しいが、勉強すればするほど自分が幸せになれる、こんなに安定したいい職業はほかにない。皆さんが福祉の仕事に着眼し、この研修を選択したことはすばらしいこと。講師の先生方は、皆さんの未来が輝くよう一生懸命教えますので、皆さんも笑顔で修了証書がもらえるように、頑張って学んでもらいたい」などとあいさつを述べました。
つづいて、北秋田市健康福祉部の齊藤修部長が「この研修会は、地元の高校生を対象に、昨年度から社会福祉協議会の協力を得て開催している。昨年度は、15人が受講され14人が研修を修了しており、そのうち11人が介護職に就き、現在も仕事に励んでいる。今年も、介護職に高い意欲をもった14人がこの研修に参加されることをうれしく思っている。皆さんには、介護の知識や技術だけではなく、相手の立場になって考える心を学んでもらい、今後の就職や家族の介護などに役立ててほしい。9月までの長い間の研修となるが、本市の将来を担う大事な一員なることを期待しています」などと今後の頑張りに期待を寄せました。
開講式終了後には、早速研修が始まり、講師から介護職の仕事内容や働く現場の理解などを学びました。