2017年06月04日
コンテンツ番号3652
有事に備え情報伝達訓練や誘導避難訓練を行う
「土砂災害・全国防災訓練」が、6月4日(日)に全国各地で行われ、北秋田市では阿仁合地区を会場に、住民、県、市、消防など関係機関が連携し、避難訓練や情報伝達の確認をしました。
国土交通省では、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、6月を「土砂災害防止月間」としています。訓練は、情報伝達手段の確認、土砂災害警戒情報を活用した避難勧告の発令、住民の避難訓練等を行い、今年の出水期に備えた警戒避難体制の整備を図ることなどを目的に、全国の市町村で実施されています。阿仁合地区は土砂災害警戒地区に指定されていることから、今回の訓練場所になりました。
この日の訓練は、秋田県、北秋田市、北秋田消防署阿仁分署および消防団第11分団、大町、下浜、横町、真木、下新町自治会の住民や特別養護老人ホーム山水荘の職員、入居者らが参加。土砂災害警戒判定メッシュ情報の状況により、午前9時42分に土砂災害警戒情報を発表したとの想定で、県や関係機関との連絡や報告の情報伝達訓練をはじめ、避難勧告、避難誘導、応急復旧訓練などが行われました。
また、訓練に引き続き、土砂災害講座が阿仁ふるさと文化センターで開かれ、地域住民や消防団など約100人が参加しました。始めに北秋田市の虻川広見副市長が「近年の気象のもとでは、これまで経験したことのない大雨等による土砂災害が全国各地で発生し、迅速かつ的確な避難活動が、これまで以上に必要となっている。現在市内では、土砂災害警戒地区が295か所指定されている。いつどこで災害が発生するのかまったくわからない状況であるため、訓練等をとおして普段から災害に備えていただきたい。また、いざ災害が発生した時にどのように行動すべきかを常に考えて生活していただきたい」などとあいさつしました。
講座では、県砂防ボランティア協会の関係者を講師に、土砂災害で身を守るための日頃の備えや避難方法などを学び、防災に対する意識を高めました。
最後に、北秋田市地域振興局建設部の京谷仁美次長が「避難の際に持っていくものとして、薬は持って避難していただきたい。また、万が一逃げ遅れた場合は、建物の2階などに避難し、さらに土砂災害で木が突き刺さってくるケースがあるため、山と反対側の部屋に逃げることを心がけていただきたい。今日の訓練で確認した避難経路を忘れず、有事の際は早めの避難をお願いする」などとあいさつし、訓練を締めくくりました。